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 教 育 行 政 執 行 方 針

                                                        −平成18年3月2日−

 はじめに

 平成18年第2回芽室町議会定例会の開会に当たり、芽室町教育委員会の所管行政の執行に関する主要な方針について申し上げます。


 教育を取り巻く
 課題

 
 現在、国では学校や地域の創意工夫を生かした教育の実現を目指し、義務教育の構造改革が進められています。
 また、昨年は学校等において、児童が被害者となる大変痛ましい事件が発生し、大きな社会問題となりました。
 このような社会状況にあって、「自主・自立のまちづくり」を進める芽室町の教育行政は、町民自らが参画運営する環境づくりを支援し、人々が生涯にわたり自己実現ができる機会を設け、多様化した住民ニーズを受け、学習機会の拡大を図るために、魅力ある講座の開設や新しい情報の提供に努めるとともに、学校生活の安全・安心の確保のため、組織的な連携を図り、継続的な取り組みを推進します。
 一方、今日の子どもの学力や体力低下の要因の一つとされている、子どもの基本的な生活習慣の乱れ等に対応するため、地域住民の協力を得て、子どもたちの居場所づくりやボランティア活動、スポーツ、文化活動等の積極的な推進や家庭教育の支援に取り組み、地域社会や家庭の教育力の向上を図ります。
 また、子どもたちの「健全な身体」を育むために、食育基本法を踏まえ、家庭、地域と連携し、食に関する指導を充実します。
 これらの考えの下に、「次世代が夢と希望を持てるまちづくり」を進めます。


 教育行政推進の
 重点

 平成18年度の教育行政推進に当たっては、
 一つに、児童・生徒の基礎学力を向上させよう
 二つに、心豊かな子ども像をめざそう
 三つに、開かれた学校運営をめざそう
 四つに、新たな生涯学習推進計画を進めよう
 以上、四点を重点とするものであります。

 一点目の「児童・生徒の基礎学力を向上させよう」についてであります。
 「ゆとり教育」の中で、確かな学力の向上を図る基礎・基本の確実な定着が重要であります。このため小学校低学年の教科と生活指導にあたる教育活動指導助手を継続配置するとともに、児童を対象とした国際理解や語学に親しむためへの支援に向け、英語指導講師を継続派遣します。
 また、中学校の英語教育を充実させる外国青年の英語指導助手を継続派遣し、学ぶ意欲の向上に努めます。
 特色ある学校を創出する上で、教育目標の明確化と全教職員が参画する学校経営計画を地域に公開することが重要であり、児童・生徒、保護者から信頼を得るために、教師自ら研修・研鑽し指導力を向上する機会を促進します。
 平成15年度から提唱してきた、「朝の10分間読書」は全学校での取り組みが定着してきましたので、更なる推進のため、図書の増書を図るとともに、計画的に図書館司書を学校に派遣し、担当教諭や学校図書ボランティアと連携し、学校図書館の活性化支援を継続します。
 本年度も児童の家庭での規則正しい生活と、家庭学習習慣の定着化を支援するため、小学校3年生から6年生までの児童を対象に、元教師の皆さんの支援を受け開設している、「寺子屋・めむろ」を継続し、夏・冬の長期休業期間を活用した学習機会と学ぶ意欲の向上を図ります。
総合的な学習の時間にあっては、各学年に応じた体系的な学習内容を基本とするなど、創意工夫の充実に努めます。
 また、幼稚園、保育所と小学校の教師相互における情報交換による、就学に向けた幼小連携を深めるとともに、小学校と中学校における教師相互の授業公開や授業参加、職員交流などを通じての小中連携教育を促進します。       
 児童・生徒が被害者になる事件・事故が多発しております。安全で安心しての登下校や授業が確保される環境づくりに向け、関係機関や保護者・地域住民と密接に連携し、学校通学路の安全確保、不審者の学校施設内への侵入防止対策などの危機管理に努めます。
 学校施設の整備については、耐震診断により補強工事が必要となった、芽室中学校校舎の耐震補強と老朽改修を合わせた大規模改修工事を2か年で行います。また、耐震診断が必要とされた最後の学校となる、芽室小学校の校舎・体育館の耐震診断を実施します。

 二点目の「心豊かな子ども像をめざそう」についてであります。
 豊かな心の育成を図るためには、基本的な生活習慣を身に付けることが大切であります。早寝早起きや正しい食生活を身に付けることを推奨し、豊かな感性を育てるための、文化・芸術に触れる鑑賞機会の充実を図ります。
 生後10か月の乳児とその保護者を対象に、絵本の読み聞かせを行う「ブックスタート事業」を、乳児期から親とともに家庭での読み聞かせの「きっかけづくり」として継続します。
 更に、ボランティアによる幼児への「本の読み聞かせ」を継続し、乳幼児期の読書習慣の定着化を目指します。
 実施3年目となる「ふるさと学習」については、過去2年間の実績を踏まえ、友好都市提携が予定されている岐阜県揖斐川町との交流を組み入れ、芽室町開拓者のふるさとを訪ね、体験学習を通じ、交流の輪を広げます。
 健やかな心の育成を図るためには、親子の関わりが大切であることから、「親子なるほどスクール」や「親子スポーツ教室」などを継続し、親子で体を動かす運動などを通じ、健やかな心の育成を醸成します。
 健康な体をつくり、維持するため、学校給食では地元産の食材をふんだんに活用した地産地消による「めむろまるごと給食」を継続し、朝・昼・夕にとる食事の大切さと、食の安全・安心を教える食育教育を引き続き、全学年、全学級で実施するとともに、親子を対象とした公民館講座を開催し、食育の普及に努めます。
 学校では、児童・生徒個々の教育的ニーズに応じて、適切な指導支援を行う特別支援教育への転換に向けて、組織づくりが進められておりますので、支援体制の確立と調査研究を推進し、特別支援教育のため学校内に設置される、校内委員会のコーディネーターの養成と支援を継続します。
 また、児童・生徒の家庭や学校生活での悩み、不安等の心の問題に適切に対応するため、スクールライフアドバイザーと、適応指導教室「ゆうゆう」の機能を生かし、町の保健福祉などの専門職員や元教師の皆さんなどの協力を得て、教育指導体制システムを整備します。

三点目の「開かれた学校運営をめざそう」についてであります。
 学校は学校教育のみならず、コミュニティーの場として大きな役割があり、地域住民の協力と信頼関係が大切です。このことから地域住民に積極的に情報の発信を行うとともに、学校・家庭・地域が一体となった協力体制を構築し、地域の評価を取り入れた学校経営の確立をより一層推進します。
 また、総合的な学習の時間等の講師として、民間ボランティアの活用を推奨し、地域に密着した教育内容により、子どもたちを健やかに育む体制を充実します。

 四点目の「新たな生涯学習推進計画を進めよう」についてであります。
 本年度から導入される指定管理者制度が中央公民館及び社会体育施設で実施されることから、民間活力の利点を生かし、サービスの向上と住民との身近な存在の管理体制の確立を図ります。
 家庭は、子どもたちに基本的な生活習慣や倫理観を養い、家族や友人、他人に対する思いやり、自制心、自立心などを身につけさせる大切な役割を担っていることから、幼児家庭教育学級などの活動を通じて、異年齢児による交流や親子活動を支援するとともに、子供会活動を通じて、異学年の交流を図ります。
 高齢化が進む中で、柏樹学園の活力ある学習と自治会活動は益々重要であり、高齢者の方々に学ぶ喜びや生きがいを持っていただくため、自由にくつろげ、参加できるサークルなどの開設を目指します。
 子どもから大人までの各種発表会を支援するとともに、子どもたちに生の芸術を知ってもらうことを目的とした、芸術鑑賞機会の支援を継続します。
 芽室町の将来を担う青少年を育成するため「芽室町青少年健全育成協議会」と連携を図り、問題行動の防止と、学校や地域、関係団体と連携を図り、青少年が安全で安心の中で生活できる町づくりに取り組みます。
 総合体育館を核とする体育施設を活用し、町民皆スポーツを目指すとともに、生涯スポーツ社会の実現を図るため、大きな教育的効果を発揮している少年団活動や部活動に対し、引き続き各種大会出場を支援します。
 文化芸術の核となっている公民館では、従来の講座を継続し、新たに住民ニーズに応じた講座の開催に努めるとともに、子育て世代が各種の生涯学習に参加する機会の拡大を図るため、「託児事業」を継続します。
 個人の学習の場として活用されている図書館では、館内の利用に限られていた視聴覚資料を利用者からの要望に応え、新たに館外貸し出しを行います。
 子どもたちが、新しい余暇の時間を有効活用するため、ボランティア有志による「土曜遊びの広場」や「寺子屋めむろ」などにより、子どもたちに土曜日や日曜日の時間を活用した事業の取り組みが行われております。教育委員会は、「子どもの居場所づくり」のため、これらの方々と連携を図りながら、様々な文化・体験活動の場を提供し、地域で子どもたちを育てる環境を整えるとともに、異年齢間や異世代間との交流を図りながら、たくましく、健やかに成長することができるよう、その活動を支援します。
 また、地域指導者人材バンク登録制度を見直し、優れた技の伝承者として、その技ごとに「町の匠」として登録をしていただき、有効的な人材活用を図ります。
 教育委員会が提唱する「あいさつ」「親切」「美化」の「3つの心運動」の一つである「あいさつ」運動を推進します。

 むすびに

 以上、申し上げましたとおり、教育行政の4つの重点を見据え、学校、家庭、地域と協働して、確かな教育行政を進めてまいります。
 町議会議員並びに町民の皆様のご理解とご協力を心からお願い申し上げ、教育行政執行方針といたします。