氷灯夜(平成28年3月号) 芽室町長 宮西 義憲
2月14日、日中雨が降って実行委員やボランティアの皆さんが、準備に翻弄されながらも、幻想的な5千個のアイスキャンドルが輝く「氷灯夜」が開催されました。
 恒例となったブライダルでは多くのみなさんから新郎新婦に祝福が寄せられたほか、「女性が愛を告白する日」といわれるバレンタインデーであり、会場は若いカップルをはじめ、多くのお客様の熱気にあふれておりました。
 この氷灯夜は、農業を営み旅行・登山・スキーなどが趣味であった故大鐘(おおがね)延弥(のぶや)さんが、ヨーロッパ旅行で目にしたアイスキャンドルの美しさに魅せられ、自ら創意工夫して作成し自宅の周りに並べたところ、地域の人が「この素晴らしいアイスキャンドルを、芽室公園に並べてみんなに観てもらおう」と、提案したことが始まりとなりました。
 またその美しさに魅せられた観光協会(現在の観光物産協会)の若手会員が大鐘さんと意気投合し、さらに芽室青年会議所の「ちびっこ雪像コンクール」が加わったことから、今日の氷灯夜が始まり、大鐘さんは、第8代の芽室町観光協会会長にも就任されました。
 その大鐘さんもまた、このように多くのみなさんを魅了するイベントに成長するとは、夢にも思ってもいなかったことでしょう。きっと、今日の氷灯夜を喜んでくれていることでしょう。
 夜空に、フィナーレを飾るべく花火の大輪が開いた中に、大鐘さんの優しい笑顔が見えたような気がしました。
友の会のみなさんに感謝します(平成28年2月号) 芽室町長 宮西 義憲
 1月30日(土)メムロスキー場では、日頃ご利用くださるお客様にむけた「感謝祭」を開催しました。
 好天に恵まれたスキー場では、親子づれのお客様などが、多くのイベントを楽しんでくださいました。
また、その会場の一画では、やきとり・ココア・コーヒーなどのほか、無料の甘酒を提供するテントがあり、多くのお客様で賑っていました。そしてそのテントでは、(株)新嵐山の社員とともに、町民の皆さんによる自主的活動グループ「新あらし山友の会」のメンバー5〜6人が、煙で目を真っ赤にしながらやきとりを焼いたり、ダウンジャケットなどで厚着し、寒さをガードしながらココア・コーヒーなどの提供を手伝ってくれました。
この「新あらし山友の会」の皆さんは、大変ありがたいことに、夏には新嵐山荘の「ビール祭り」そして初冬には、「ワイン&グルメの夕べ」にもボランティアとして参加してくださいます。
メムロスキー場と国民宿舎新嵐山荘の経営は、本町が(株)新嵐山を指定管理者としているものであり、(株)新嵐山では、支配人始め多くの社員が全力をあげて業務にあたっております。
「新あらし山友の会」の皆さんは、ときにはボランティアでそれら社員の業務を支え、ときにはお客様の立場から経営を支えてくださいます。
 風のない静かなイベント日和とはいっても厳寒の時節のなか、皆さんのお手伝いは、本当にありがたく頭の下がるものでした。
新年のごあいさつ(平成28年1月号) 芽室町長 宮西 義憲
68年ぶりの大雪(平成27年12月号) 芽室町長 宮西 義憲
先月24日から25日まで24cm、そして26日から27日までに22cmと、2度大雪に見舞われた。11月の積雪としては、68年ぶりの大雪であり、出張中の富山市で、ニュースを見て不安になりました。
なにより、直営の除雪車両オペレーターは内定していても、12月1日からの採用である。そのため雇用契約の制約に苦慮しながら、緊急的除雪体制をスタートさせました。
 24日の降雪では、午後6時から除雪を開始し、14人のオペレーターによる除雪のほか、3人の契約職員と民間委託の業者にも出動要請しました。25日午前5時までの除雪でバス路線などは確保しましたが、市街地内歩道は除雪を完了できず、ご迷惑をおかけしました。
また26日から27日の降雪には、子どもの通学路確保や人びとの通勤路確保などのため、午前1時に除雪を開始し、午前5時30分まで全力をあげましたが、湿雪の処理に手間取り、歩道の除雪を終えることができず、各学校には事情説明をさせていただきました。その後、不眠不休のオペレーターを休憩させてから、市街地を一部手直しし、予想以上の積雪量となった郊外を再度除雪し、午後3時30分に作業を終えました。
 さらに28日午前0時から除雪を再開し午前3時30分まで、市街地路線の整備をはかりましたが、朝には予想外の寒気で路面凍結となり、おおくの苦情をいただきました。
 今月から本格的な体制となりますが、最近の予想を超える事態にも対応可能な即応体制づくりをめざし、これからも皆さんのインフラ確保に努めたいと思います。
強い農業の具体策(平成27年11月号) 芽室町長 宮西 義憲
 豊作基調の秋の収穫作業が活況をみせていた10月5日、突如、環太平洋連携協定(TPP)交渉が大筋合意と報じられた。
この交渉は、その内容など公表しないまま進められ、合意によって次々公表される内容は、本町の基幹産業にとっても極めて厳しいものである。
 われわれは、農業にかかわる重要5品目の関税撤廃に、関係機関あげて反対の声を発信してきたが、公表された交渉結果にみる農水産品関係の撤廃率は80%を超えており、大きな危機感をもつものである。
 世論調査ではTPPを評価する声も多く、消費者の声には「安さ」を求めるものもある。反面「安全・安心」の観点から国産品のこだわりもあり、その両立は決してやさしいものではない。また「安さ」には、為替レートとのかかわりもあるはずだ。
 そのため、政府がいう「強い農業」の具体策を一日も早く示してほしい。例えば小麦の事実上の関税といわれるマークアップは、9年目までに45%削減と公表されたが、国内の食料自給率実現をはかる農業政策などを、生産者、国、地方行政は、一日も早く共有すべきであろう。
 本町の若き農業者は、すでに「攻め」の農業を模索し展開している人が多い。政府がいう「守りから攻めの農業に転換し若い人が夢をもてる農業が行えるように万全の政策を講ずる」原点は、この町ではすでに芽吹いている気がする。
 だからこそ政府の具体策は、決して遅れて欲しくない。
防災訓練から(平成27年10月号) 芽室町長 宮西 義憲
 9月1日は防災の日である。本町では9月を防災月間と位置づけ、さる13日(日)に町内会の皆さんのご協力を得た「芽室町防災訓練」を実施しました。
 避難訓練では、町内会ごとに工夫をしながら避難に支援の必要な人へ手を差しのべていただきとてもありがたく感じました。
 そのなか緑町東町内会では、長年町内会が主体的に積み上げてきた避難テントの設営から運営までのスピーディな活動をみせていただきました。
 健康プラザ駐車場では、昨年完成した地下タンクに保存した5,000人の皆さんの3日分の飲料水を給水し、説明をさせていただきご理解をいただきました。
 また、「まちが設置した防災倉庫には、何が備えてあるの?」と、基本的なご質問もいただき、防災情報の発信には、まだまだ工夫が必要なことも痛感しました。
 さらに、今年度完成したばかりの「あいあい公園」では、ブランコやあずまやがテント小屋に、ベンチが炊事用の炉に、マンホールがトイレに変わるシステムをデモンストレーションさせていただきました。「これは良く考えているね!」「良いアイディアだね!」と数人の方に評価され、担当した職員もうれしそうでした。
 これらの声をはじめ、各避難所でいただいたご意見は、今月6日に開催した「災害対策本部会議及び関係課長会議」で集約し、町民の皆さんのより安心で確かな「防災の避難システムづくり」にいかしてまいります。
発祥の地杯全国GB大会(平成27年9月号) 芽室町長 宮西 義憲
 8月末、今年もまた発祥の地杯全国ゲートボール大会を、本町の大地で開催しました。
 収穫の秋が訪れた発祥の地には、海外から中国「山東高青チーム」をはじめ、全国から参加された94チーム、555人の皆さんが集い、本大会を共催する多くの町内組織・団体の皆さんとともに、心から歓迎をさせていただきました。
 大会には、優勝チームや、健闘しながらもおよばなかったチームがあり、スポーツ大会であるが故の、笑顔や涙がみられました。しかし、小学生からお年寄りまでが同じコートに立ち、技や緊張感を発揮するスポーツは、他に類を見ないゲートボールのだいご味と思います。
 本大会は、昭和62年に、「ゲートボール発祥の地めむろ」を後世に伝承する、町民の手づくり大会としてスタートしました。「発祥の地へ行ってゲートボールを楽しみたい」というすべてのプレーヤーを心から歓迎し、おもてなしする趣旨であります。
ですから、開会式で歓迎の演奏をしていただいた芽室西中学校吹奏楽部、大会中地元の素材を使った"おしるこ"や"コーンスープ"を提供していただいた実行委員、レセプション会場で手打ちそばを提供してくださったボラティアの皆さんには、心から感謝を申しあげます。
 大会を終えて本部前に整列し、「ありがとうございました」とさわやかにあいさつした高校生チームを見ていると、初回大会から「発祥の地めむろ」が担ってきた「おもてなしの心」という趣旨は正しかったことを、多くの皆さんと再認識しました。
小麦とTPP(平成27年8月号) 芽室町長 宮西 義憲
 まちの主要作物である小麦の収穫作業が、天候との闘いの中で7月下旬に終了し、ほっとした。
 多くの生産者が、「小麦は初めてというくらいに良い出来で、数量、品質ともに期待してるよ」と口にする。7月27日、町内各地の小麦収穫作業の拠点施設を訪れたとき、多くの人々の表情は明るく、その期待感を裏付けていた。
 開花期の好天などが、その後の少雨、高温という悪条件を克服した結果であることを関係の皆さんとともに素直に喜びたい。
 その最中の8月1日、マスコミ各社が、ハワイで続けられていたTPP交渉の閣僚会合で「大筋合意が成立せず合意見送り」と報じた。
 さらにその数日前、本町の小麦収穫作業が多忙を極めたなか、輸入小麦の実質的関税といえるマークアップ(輸入差益)の45%削減を調整しているという突然の衝撃的ニュースがあった。
 このマークアップの農水省収入は、800億円程度といわれ、その80%が国内小麦生産者の経営安定対策の財源であったことを考えると、政府の農業政策の姿勢に、大きな不安が一気に拡大した。その直後の「合意見送り」だけに、人びとの心に安堵感はない。
 TPP交渉の閣僚会合は、今月末に再開の予定である。そのため、今、小麦の出来の良さを素直に喜びつつも、諸手(もろて)を挙げた喜びにはなっていない。これからの閣僚会合で、わが国はどんな交渉情報を発信するのだろうか、高い緊張感が続きそうだ。
忙中閑あり(平成27年7月号) 芽室町長 宮西 義憲
 6月末から7月初めにかけて、仕事で駆け回わりホット一息ついて口にしたスープが、なんと美味しかったことか。
 6月27日(土)早朝から出かけ、旭川市で開催された「子どもの権利条約総合研究所北海道事務所開設記念シンポジウム」で、本町の子育て支援から就労までを結ぶシステムについて報告をした。
 日曜日は、旭川市から士別市に移動し、生産者や市などが「日本甜菜製糖工場」の設置80周年を記念し主催した、「士別市ビートまつり」に出席し、夜に帰町した。
 また月曜日、本町が友好提携する岐阜県揖斐川町へ移動し、翌火曜日には視察訪問した本町の議会議員とともに、新築された役場庁舎を視察した。視察後直ちに新幹線に飛びのり、東京に移動中たいへんな事故の影響で、名古屋駅で長時間停車のトラブルに見舞われ、その日及び翌日のスケジュール変更に追われる。
 夜、東京に到着し、日程の変更が可能となった3か所の事業所を朝から次々訪問し、じゃがバスの生産・発注など、町政推進の重要事項の協議に駆け回った。すべての要件を終え、空港に到着したとき搭乗までの時間はわずかであった。
 機上の人となり、何となく安堵したとき、機内サービスで口にした一杯のスープが、何と美味しいことか。そう、ここ数日は、ゆっくりコーヒーさえ飲んでいなかったな。
 美味しさは、忙しい中でも暇を見つけてこそ満喫できるものだと、改めて思い知らされた。
強風(平成27年6月号) 芽室町長 宮西 義憲
 今年の年明けは、穏やかな日々が続いていました。
しかし、2月に降雪が続いたころから、強風に悩まされることが多くなりました。
 2月15日には、吹雪で立往生した車もあり、翌日にかけた除雪作業は難航を極め
皆さんに多くのご迷惑をおかけしました。
 春の農作業が順調に進んでいた、4月3日から翌日の朝にかけ、強風注意報が出されました。このときの風は、4月としては過去最高の最大瞬間風速23.8メートルとなり、農家のビニールハウス14棟に破損が発生するとともに、公営住宅1棟5戸の屋根に被害が生じました。
 さらに5月24日、気温は夏日でありましたが、低気圧の影響による猛烈な風に見舞われ、午前中の最大瞬間風速は14.4メートルとなり、一部地域では、大地から舞いあがる土埃に視界が遮られ、道路交通にも障害が生じておりました。
 農作物では大きな被害はありませんでしたが、局地的には、発芽した小豆・大豆に露出がみられたところもありました。
 また5月31日、この日は芽室消防団の消防演習を実施いたしました。
朝方の素晴らしい天候が急変し、この日も強風が吹き荒れ、団長の指示の声がかき消され、会場から臨む日高山脈の山並みが、ときどき激しい砂塵に隠されていました。
 今年の風は、まだまだ予断を許さないように感じます。
そういえば、子どもの頃「山に雪が残っているうちは、強い風が吹くもんだ!」と、近所のおじさんに教えられたことを思いおこしました。
時節の光景(平成27年5月号) 芽室町長 宮西 義憲
 例年この時期になると、心和む多くの光景と出会いがあり、思わずうれしくなります。
 出勤するとき、役場の周りでママと出迎えのバスを待つ幼稚園児が、「おはようございます」と、元気にあいさつしてくれます。いつもの光景ですが、そのあいさつに日々成長する子どもの姿が見てとれ、今日一日の元気までもらえる気がします。
 通学する小学生の中に、真新しいランドセルを背負った姿が多く見られます。「車に気をつけてね!」と、声をかけたくなる笑顔いっぱいの可愛い新入生の姿にも、元気をもらうことができます。
 そして郊外の大地では、トラクターが畑を走り回る春の繁忙期となりました。
ビートの移植作業も始まり、深さを増してきた小麦の緑の色彩とともに、この町の大地に躍動感が甦ってきました。「豊穣の秋であってほしいね」と願わずにいられません。
 エゾムラサキつつじの花が、目を楽しませてくれた4月末、30度を超える日が訪れました。その日から、急に桜の花が咲き始め、花見のシーズンが一気に訪れそうな気配がします。さらに、それからの暖かい日々に、梅もつつじ類も一斉に満開になりそうな勢いを感じます。
 役場の前では、真っ白なこぶしの花が満開に咲き乱れ、ときどき強くなる春の風に飛ばされないようにしっかり枝にしがみつく可憐な姿に、「がんばれ」と声が出ます。
 遠くに目を転じると、真っ青な空に映える日高の峰々の残雪が、陽の光に輝いています。これもまた、心和むこの時節の光景です。
25人の新規採用職員(平成27年4月号) 芽室町長 宮西 義憲

 3月の大雪で、雪解けの遅れを心配しましたが、芽室の大地にも確実に春の香りがします。
 この時期は、例年退職職員を送り新採用職員を迎えますが、今年は、医師1人、看護師4人、助産師1人、一般職員15人、任期付き1人、再任用1人、そして消防職員2人の合計25人という、数年ぶりの大規模な採用となりました。
 4月1日には、これら職員に辞令を交付しました。緊張感いっぱいの25人には、町職員として、1日も早く町民皆さんの負託に応えて欲しいと願っております。そのため新しい職場で、明るいあいさつやきっちりした言葉づかいを基に、先輩から公務員としてのコンプライアンスや、仕事の心構えを学んでほしいと期待しています。
 4月1日には私からも、町職員として奉職しながら、少しでも早く自分が人生に求めるものを見つけ、仕事のなかでは、自ら担うものには具体的な目標を設定することを強く期待していることをお話ししました。
 そして町職員の自覚をもちながら、新年度のまちづくり事業の担い手に育ってほしいと考えております。
 25人が1日でも早く皆さんに知っていただけるように役場全体で支えますので、よろしくお願いたします。