町民の安全をまもるおもい(平成30年6月号) 芽室町長 宮西 義憲

5月27日、好天のもと芽室消防団消防演習が開催され、熊谷団長以下67人の団員が、日頃の訓練成果を発揮した。
 本町の消防団は、公設消防組に始まり105年を経た歴史と伝統に支えられた組織である。今日までの時代の変化のなかで「町民の安全をまもるおもい」は、消防人として確実に伝承され、心身の鍛錬や技能錬成など、厳しい訓練の礎とされている。
 当日、その功績をたたえ、日本消防協会表彰・消防長官表彰を伝達し、本町からも永年の勤続をたたえ敬意を表した。
 会場では、子どもたちが団員の小隊訓練・ポンプ操法の動きに目を見張り、放水訓練に歓声を上げた。分列行進では、4つの幼年消防クラブから104人の子どもたちが胸を張って参加し、次世代の消防団員誕生を予見させた。
 近年、全国的に自然災害が多発し、消防団員の活動に期待が高まっている。
 本町でも、一昨年の台風10号では、被災地から逃げ遅れた200人以上の救助に、消防団員の全力を挙げた活動があったことは記憶に新しい。
 水害時の、国の避難基準もあの台風から大きく変化した。「災害対策本部を設置」する本町も、消防団員皆さんとこの変化を理解し対応力を共有するため、「図上訓練」を実施すべくマニュアルづくりを進めている。
 「災害は忘れたころにやってくる」それがゆえに、忘れることなき訓練を繰り返し、「町民の安全をまもるおもい」を、この町全体で共有したい。

誰もがあたりまえに働いて生きていけるまちの明日
(平成30年5月号)
芽室町長 宮西 義憲

4月末、“誰もがあたりまえに働いて生きていけるまち”をめざす本町の、今年度事業を協議するため、四国新居浜市の(株)クック・チャム本社を訪問した。
 振り返ると「九神ファームめむろ」では、5年前の開設時の利用者9人中、7人は民間企業を含めた一般就労に移行するなど、大きくキャリアアップした人も多く、“誰もがあたりまえに働いて生きていけるまち”は、地道に見えるが確実に歩みを継続していることがとてもうれしい。
 「九神ファームめむろ」は、就労支援A型事業所で、障害を持つ若者が社会進出する動機づけとなる事業所だ。自社農場で生産した馬鈴しょ・豆類などを加工し、オーナー企業でもある(株)クック・チャムが全量買上げ、煮つけ・ポテトサラダ・煮豆などに加工し、四国・九州の消費者に惣菜として広く流通している。
 もちろん十勝めむろの素材であり、消費者の評価はきわめて高いものがある。
 協議では新年度事業をはじめ、将来の事業方針にも合意を確立することができた。
 その後、新居浜市役所の「ばあばのお昼ごはん」で食事の後、新居浜市長さんとも会談し、(株)クック・チャムが縁結びとなった両市町のヒトやモノの交流の可能性について意見交換した。折角のご縁であり何とか実現し、地域間交流や振興に繋げたいものである。
 何より、「九神ファームめむろ」で働く若者の明るい笑顔を思うとき、“誰もがあたりまえに働いて生きていけるまち”の、将来の事業方針に合意を形成し、その目標を共有して安定的に歩むことの重要性を再認識しながら帰町した。

春の香り(平成30年4月号) 芽室町長 宮西 義憲

今年は、例年になく降雪が多い冬だった。
人々のインフラを確保する歩道の除雪作業では、車道との間に積み上げた雪が、かつて経験したこともない、歩行者の視界を遮る恐怖の壁となった。でも近頃の暖気がその壁を崩し、広々と視界を広げてくれた。春の訪れだ!
 休日に雪割をしていると、庭の片隅にひっそりと「福寿草」が芽生えていた。光に敏感に反応して開花する早春を告げる花だ!
顔を上げると「梅の木」が目に入る。数日前に比べ、梢の紅が濃くなっていた。開花は、「山桜」と同じころだからまだ早いが、梢の彩の変化に春の足音が聞こえる!
 融雪剤が散布された郊外の広大な麦畑の片隅に、緑鮮やかな「小麦」が顔を出す。
輝く陽光を全身に受け、雪を押しのけた仲間同士が手をつなぎ、日々緑を拡大する様に農作物の躍動する生命力を感じるが、これもまた春の風物詩だ!
 また、融雪の下から顔を出した黒々した豊かな畑地は、日の光を浴びて雪解け水を水蒸気に変え、空気中にゆらゆらと発散する。まるで大地が呼吸をしているように。これも本町の春の自然美だ!
 間もなく小学校の新入生が、ちょっぴり大きく見えるランドセルを背負い、元気よく登下校する時期を迎える。赤信号で停車し、その子どもたちを優しく見守ってくれるドライバーの微笑みに、子どもたちの健やかな育みへの期待感が見える。待ちわびた春の風景だ!