指導農業士・農業士とのそよ風トーク

と き  平成27年1月16日(金)10時~12時
ところ  役場第1庁舎地下第1会議室
会 員  11人
 町長、農林課長、農林係長

(進行 農林課長)
町長あいさつ 
会長あいさつ 
(自己紹介)

参加者
最近の電力事情ですが、JAや各農家もコスト増に繋がっています。合わせて約1億円といった試算になっているところです。新聞紙上ではコープ札幌が電力販売するなど報道もされていました。そんな中、町の堆肥センターですが、搬入される糞尿の高水分対策としてコストがかかっていますが、液状のものを畑に撒いたり、バイオマス燃料など、鹿追町もやっている事業展開を芽室町としても検討してもらえないでしょうか。

町長
鹿追町や大樹町のバイオマスですが、コスト計算すると、芽室町の農家戸数から行くと難しいかもしれません。今、町が進めているのは長いもつるネットの燃料化と、美生ダムの電力化です。
長いもつるネットは現在、苫小牧で処理しています。生産者が1/2負担、町JAがそれぞれ1/4負担で処理をしています。それだけ費用をかけていますが、もっとどうにかならないのか検討しています。街路樹の選定枝ですが、かつては燃えるごみとして処分していました。しかし今は木質ペレットとして加工しています。街路樹の枝ですのでそれほど高エネルギーのペレットにはなりません。そこで長いもつるネットを「つる」と「ネット」に分離し、つると剪定枝を混ぜてペレット燃料として実用化できないか試験をしています。そのための特殊ボイラーも作成し燃焼実験をし、可能性が見えてきています。
北海道総合研究機構に相談して、3年前から2億円以上の予算を付けてこの研究を進めてくれています。小豆殻も混ぜこんだ燃料を新嵐山で実用化しています。
今年度で研究が終わりだったのですが、北海道では、もう1年継続してくれるという方向にあります。
今後、今ある課題を解決し、企業・商業ベースになれば、もっと大きく進めていくことができると思います。
農業産廃物を農業エネルギーに転換できるとなれば、エネルギーの域内循環ができると考えています。
総合体育館では、ペレット燃料で発電できるボイラーを導入する予定だったのですが、寒冷地仕様でなかったため導入することができませんでしたが、今後も継続してその様な燃料源として町内循環して活用していきたいと思っています。もし、商業ベースに乗れるのであれば町としても進めていこうと思っています。芽室町の今ある資源としては、このような産業廃棄物は可能性があると思っています。

 美生ダムですが、ダム利用の規制緩和がされ、もともとは農業用のダムなのですが、発電にも使えないことがない、と言うことで、どのくらいの発電量があるか調査をしているところで、可能性があるという結果も出ています。そこから得られた電力は農業関連に使用しなければならないという縛りもあるので、何にでも使えると言うものではありません。
他の課題としては送電線もあります。送電線のほとんどは北電の送電線のため、発電所をやっても送電線は北電線を借りるしかなく、だから全量北電に買い上げてもらわなければなりません。

 これらのことを念頭に入れて、糞尿ではないのですが、別の方向で資源の再利用を進めているところです。

参加者
ぜひ、糞尿もよろしくお願いします。

町長
糞尿の利活用も、もう少しコストが下がれば、他の自治体でも取り組みやすくなるのですが。

参加者
糞尿は補助金を切られると運営できないとも聞いています。

参加者
その後の維持管理費用もかかりますしね。

町長
現状では、長いもつるの方が実現性は高いなと思っています。

参加者
つるとネットを分離するのが大変ですね。
分離しないで、一緒にペレットにすることができないのでしょうか。

町長
できないことはないのですが、混入物とかにより、熱量が不安定になったり、水分調整がむずかしかったりしますので、課題になっています。

参加者
先日、その現地説明会に行きましたが、現実化するにはかなりの課題もありそうだと感じました。100数戸ある長いも農家の全部のつるネットを運搬、保管、分離、残ったものの処理。そこに豆殻も入れば、半端な量ではないです。どれだけ大きな工場を立てなければならないのか。また、どれだけ使われるのか。あと1年の研究で製品ができたとしても、そこから先、実用化するまでにあと何年かかるのか。
いい話だとは思うのですが、運搬や、燃焼機器のコストなど、製品ができて完了ではなく、それを売り、普及させることまでトータルで考えないと、実現は難しいと思いました。

町長
その通りだと思います。コストはかかると思いますが、生産者である農家の皆さんが再循環する流れを作っていくという考え、観点の中で、調査研究を続けています。どうしたらコストを下げることができるか、CO2排出なども考えながら研究しています。
例えばハウスで使う燃料とかで使うことができるのであれば、コストも下がるでしょうし、まさに循環だと思います。
シニアワークセンターの花苗温室用の暖房や、カントリーブランのパン釜もこのペレットを使っています。
北海道は農業生産物がたくさんありますが、農業生産物のみならず、資源の域内循環できれば、新たな試みになると、北海道庁も期待しているところです。だからと言って、コストが膨大になったりしてもだめだとは思っています。

農林課長
堆肥センターについては現在、処理量が最大限に達していますので、それを越える分についてはJAとも検討していかなければならないと思っています。

参加者
そうですね。高水分糞尿の処理がネックになっていますので、規模拡大ができない状況です。
他町では、酪農家が水分除去をしてから運ぶようなこともやっています。それであれば芽室町でも可能かなと思っています。
町内でも一部の地域集団では、液肥と固形に分離して処理しているところもありますが、飼養頭数も増えれば、処理量も越え難しくなります。そうなると規模拡大も進んでいかないといったことになります。

町長
芽室町としても、決して重い腰とは考えていません。

参加者
大きな費用もかかることですので、将来を見据えた中で進めていかなければならないと思っています。

町長
農業者の皆さんも、ぜひ課題研究して、町に提案してもらえればと思っています。

参加者
家畜糞尿の処理は、避けて通れない問題と思っています。規模拡大になればなおさらのことなので。

参加者
新生橋ですが、もっと早く工事終了にならないのでしょうか。とても不便です。
通行止めになった当初、情報も入ってきませんでした。北海道管轄なのはわかりますが、、町からも地域住民に説明をしてほしかったです。
情報も少ない中、住民は不安でしたし、北海道のものといっても、町としてしっかり北海道に説明を求めて、住民に説明してほしかったです。
迂回路についても、交差点など整備が必要と思います。

町長
新生橋の管理者は北海道ですが、私たちも突然、北海道から聞かされ、まさに寝耳に水でした。いきなりの決定でしたので驚きました。
その時に、先の見込みを聞いたのですが、調査をしてからと言うことで、詳細をお伝えするのに遅れてしまいました。しかも工事は渇水期の冬期間しかできないとのことで、そのことから工事期間は11月までかかるということです。
迂回路のことですが、危険な場所はどこでしょうか。

参加者
南小学校の交差点から美生大橋に抜けて、南が丘に曲がるT字交差点です。
何台も落ちているのを見ています。あのあたりは林の影で、アイスバーンになって、すべって落ちます。S字道路なので先が見えないですし、アイスバーンがひどいです。砂撒きの量が少ないと思います。今時期はスキー客も多く通るので、危ないです。取り急ぎ砂を重点的に撒いてほしいです。

南小学校の交差点も狭いですので危険です。交差点の車幅が狭いですし、信号機の待ち時間も交通量が逆になっているので、設定の変更も必要かもしれませんね。

町長
わかりました。現地を確認して対応をします。信号機につても確認して、変更できないか要請します。

参加者
農産物の単価が低いので、量を作っているが、単価が低く農家経営も大変な状況です。
環境保全の直接払いも、芽室町は他の町に比べ、いい意味でしっかり硬くやっているらしいのですが、もっと柔軟に対応して、農家収入を少しでも多くするようなことを、率先して対応してもらえればと思います。
例えば枝払いとかも地域に任せてもらえれば、収入として増えていくと思いますので。

農林課長
今後は町も積極的に説明をします。各組合によって温度差はありますが、提案はしていきたいと思っています。また、制度改正もありますが、その場合には早め早めに情報をお知らせしていきたいと思っています。
農薬低減については難しい部分もあると思いますが、国としても相当推進していきたいとのことです。

町長
この制度によって、地域の連携が持てるようになったという組合もあります。是非、この制度を活用して、皆さんから声を出してもらっていければいいと思います。

参加者
この制度も、現実の状況を見て制度化してほしいと思いますね。どちらかというと、これだけの大規模農業している地域向けの制度ではない気がします。そういった意味では取り組みづらい部分もありますね。
だから、芽室町で取り組んでいる地域を、町内の他の地域の方が見に来てもらえれば、取り組みもしやすくなると思います。

町長
モデル地区みたいなのがあるといいですね。

参加者
道路ふちの畑ですが、ゴミが春に目立ち、それぞれ地主さんが回収したりしています。毎年のことですが腹立たしくて、何とかならないものかと思います。
こちらがいくら拾っても、いたちごっこで、自分の家庭で処理すればいいのに、といつも思っています。

町長
本当にそのとおりです。あまりにもひどいところは、警察のパトロール区域にしてもらっています。ゴミの中から個人が特定できればいいのですが、コンビニなどのごみにはなかなか入っていませんので苦慮しています。モラルの低下ですね。あまりひどいようでしたら、町にご連絡ください。
逆に町中では、各家庭から出された資源ごみを回収する方もいて、これが問題視されているのですが、法的にはなかなか難しいものがあります。

参加者
帯広と芽室のごみ分別方法の違いはなぜなのでしょうか。

町長
それぞれの自治体で決めるのですが、分別が少ないと出す方は楽ですが、くりりんセンターでの処理費用がかかります。その分、自治体が負担する金額も違ってきます。

参加者
2丁目通りの一部1車線区間ですが、今後の予定はどうなっているのでしょうか。

町長
一部用地取得ができていない部分があり、現在、法的措置が進んでいるようです。平成27年度内には完了するかもしれませんが、まだまだ未確定です。
交差点の車線の数が違っているので非常に危ないと思っているのですが、町としても最善の措置を講じるよう北海道に要請しています。

参加者
路肩の木の伐採ですが、出ているところの枝を切るのですが、法面の根元の方からは切っていきませんので、またすぐに枝が茂って大きくなってじゃまになり、根本的な解決にはならないと思います。

町長
町有地なのか、私有地なのかで伐採ができる、できないがあるのですが、その様な場合は町にご連絡ください。

農林課長
法面から切るとなると、相当大きな木の場合費用がかかることもあります。橋の下から生えているような木は特に大きくなり、北海道でもなかなか根元から切ることはできないようです。

町長
国も北海道も町も財政が厳しく、それらの管理体制が変わってきています。限られた予算の中で、昔のように至れり尽くせりではない状況にあるのが現実で、選択して優先順位を付けて実施していかなければならないです。

参加者
河畔林もひどいですね。しっかり管理されていないような気がしますね。

町長
橋より大きな木がいっぱいありますね。昔はそんなことは無かったのですが。

参加者
農地散水器の利活用を進めるために、何か補助事業があり再整備するとの噂を聞いたのですが。

町長
昨年、実態を見に農林省の職員が来ました。その当時の整備がなされていないと指摘を受けていたのですが、この事業を国や北海道が整備、導入したのは相当過去の時代で、それから何年も何十年も経過し、状況が変化しています。当初のルールどおり一律に指導されるのですが、時代が変わり利活用できない部分もあります。その実態を見て、知ってもらいました。
現状では、導入当初のルールである散水機などの機材をフル装備するという論理は成り立たないということは、農林省としても状況は理解していると思います。ただ、補助の元は財務省ですので、そこの判断は当初のルールを守ってもらうということだそうです。
町としては、今現在フル装備にしなさいということは言いません。

参加者
地域会館の再整備ですがどうなったでしょうか。

町長
一昨年前、現地説明をし、地域の方から意見をお聞きしましたが、財政面からも全てを作り直すわけにはいきません。
例えば、地域の拠点としての会館と、農村の保育所のあり方などの課題もあるので、それぞれを個別に分けて考えるのではなく、地域活動、拠点づくりとして総合的に考えていきながら進めていかなければならないと思っています。そのため、地域会館の今後の方針については現在保留している状況です。

参加者
既存施設の継続利用となると、屋根の塗り替えなどは町がやってくれるのでしょうか。

町長
農村保育所については、必要な管理は、町がおこなっていきます。地域会館については、現地を確認して対応していこうと思います。
例えば地域の皆さんのボランティアで施設修繕する場合は、原材料費を出すような制度もありますので、その場合は町にご相談ください。

 別件ですが、町では今、新婚さん激励会というものを、町やJAなどの関係団体でも考えています。歓迎している意をしっかり表現していこうと思っています。その際にはぜひ、皆さんのご協力をお願いいたします。

参加者
昔はその様な催しがありました。年に20組くらいはいたと思います。同じ年に結婚した仲間とは、今も続いていたりします。

農林課長
昨年は10組でした。

町長
昔からみたら、結婚しているカップルも半減しているかもしれませんが、農業の町を担っていかれる若い人たちを、町をあげて歓迎していることを表現しようと思っています。

参加者
今の若い農業者は、結婚しなくてもいいって人も多いようです。

町長
農業委員会でも、地域の支援相談員を配置したり、後継者対策として札幌の業者などとも手を携え、対応しているところです。

参加者
農業が好きで移住したいという方がいたりします。入植の手続きであったり、土地の借用であったり、どこに相談したらいいのかわからないといった声を聞きます。

町長
新規就農は簡単ではないですね。農地取得については、いろいろと法的にクリアしなければならないのですしね。
地域の働く場の確保や、転入者の受入を考えている方を受け入れる場合、そのあたりのむずかしさを緩和してもらうなど、町の意見として要望しようと思っています。

参加者
あるデータでは10年後の十勝の農家戸数は1/3減るといわれています。農地の流動化が進むと思いますが、いい土地がある一方で、そうでない土地もあり、その土地をどうするのか、今から考えておかなければならないと思います。芽室町は今のところ耕作放棄地はないのですが。

町長
農地の流動化が進むと、自分の地域のことだけ考えればいいというものではなく、広い視点で見ていかなければ課題解決できなくなってきますね。

 

以上で終了する。12時終了。