めむーじょ(母と女性教職員の会)とのそよ風トーク

平成26年6月26日 19時~20時15分
中央公民館 和室(3階)

■出席者
会員 16人
町長、広報広聴係

参加者の自己紹介から始まる。
その後、質問形式でトークが始まる。

会長
 私としては子どもを、家から学校に預けるという意味では、子どもを看ているのは親であり保護者であり、学校に行けば先生が一番身近で看てくれている、よくわかってくれていると思っています。
 私は毎年、会長として教育委員会へあいさつに行きます。教育委員会というのは保護者と学校、先生との仲を取り持ってくれる組織だと認識していたのですが。
 他の町からは芽室町は理解があって子育てしやすくていいよねと言われます。私もいつも自慢の芽室町と思っているのですが、もし、私たちの活動内容について誤解があるのではないかと思っています。
 町長としては保護者と学校、先生と教育委員会の関わり方というのは、どのような形が理想と思いますか。

町長
 お話の主旨としては、教育委員会がこの会に対する理解が足りないということですね。
 実際に教育委員会とこの会が、どういった話をしたのかわかりませんが、この会が設立された経過や位置付けがあります。そのことから考えると、芽室町は一番理解していると思っています。
 母と女性教職員の会には歴史的な背景があって、そのことに対して、色々なところから、色々な意見が出ているのは知っていますよね。それを各町村がどのように認識しているかという問題が、今のご意見につながっていると思います。そういった意味では芽室町では理解が深いと思います。会の立場を認めています。

会長
 この会と教育委員会の理想的な関係についてはどうお考えですか。

町長
 理想としては、対等な立場で言いたいことをしっかり言える関係がいいと思います。そこで、皆さん方から教育委員会にお願いすることはお願いしていければいいと思います。
 ただ、芽室町では子育て支援を積極的に推進しているので、教育委員会がこの会についても支援していこうとしている判断は間違いだと思っていません。また、私は教育委員会の判断について意見を言える立場でもありませんが、個人的には、ものの言いにくい関係はよくないと思っています。

会長
 私としては会と教育委員会は、子どものために手をつないで考えていきたいと思っています。このことについて町長はどう考えますか。

町長
 非常に難しいことだと思います。時の流れとともに、過去からずっと言われてきていることです。
 私が言いたいのは、地域と家庭と学校の連携という言葉は昔から言われてますよね。その流れというのは、時代の背景とか課題によってどんどん変わっていきます。その変化にどう対応していくかというのは、常に「子どもの問題解決」という共通項を大きな目標としていかなければならないと思っています。

会員
 フッ化物洗口のことですが、安全・危険という議論はもうやめようと思います。
 私が思うのは「強制じゃないからいいじゃないですか」と言っていますが、このまま小学校まで導入されたらどうしようか不安に思っています。
 当初導入した時、誰も何も問題を考えなかったと思います。希望しない子は水うがいしていればいいんだ程度の認識だったと思います。幼稚園でも希望しない子も増えています。フッ素うがいをしない子が「私もやりたい」「みんなとできないなら幼稚園に行きたくない」と言う子もいたりして、その代わりに水うがいさせたりとか、子どもがやりたいやりたいと泣くものだから、先生も困ってお母さんに頼んでごらんというように、子どもが親を説得して仕方なくやらせているとか、親の希望と合わない現実があります。
 その中で、聞き分けのない子を、親や先生がちゃんと言い聞かせることも必要ではないかと言われるのですが、些細なことかもしれませんが、その当事者の方は困っていたようです。
それに伴って実施側の苦労も見えてきました。やる子への指導の中でふざけてやらない子に「フッ素やらないと虫歯になるよ」など声掛けをしたりすることもあるそうで、その時にやらないで待っている子が「えっ、そうなの?虫歯になるの?」と家に帰ってから親に話すそうです。また、親がもし間違って飲みこんだら困るからやらないんだよと説得すると、今度はしない子が間違った解釈をして、うがいを毒だと言うこともあるそうで、先生方もその対応に困ったようです。
 芽室の子どもたちの虫歯が多いということで、誰も悪くないのに先生や保護者が嫌な思いをしているのが本当に気の毒と思います。これが集団実施の実態なんだと受け入れるしかなく、でも、このまま何も議論されずに小学校へ導入されるのはどうなんだろうかと思いました。
 フッ素を使わなくても虫歯予防ができる方法を考えました。今日、かもめ保育園の方が講演に来ているのですが、その保育園でもフッ素はしていません。それは給食の具材を大きくし、歯ごたえがあるように、15~30種類の食材を使っているそうです。具材が大きいのでよくかまないと呑み込めないので、かむことで、唾液をだし、歯も体も強くしているそうです。そして、硬いおやつをあえて出しているそうで、食育は保育だとおっしゃっていました。
 芽室町もおいしいと評判の給食ですので、かむことも含めて具材を工夫して、唾液をいっぱい出して自然治癒力を発揮させるという、芽室町独自の虫歯予防策を行ってみてはどうかなと思います。

町長
 フッ素や健康診断、予防接種など、子どもの問題に対して、誰が責任を持つのか。
 現実に、フッ化物洗口をさせたいと思っている方もたくさんいます。その現実の中で、今のご提案や、結論を私に求めるのが正しいのか、親の責任、学校の責任など色々なことを考えていくと単純には言えないと思います。
 今言われたような課題が部分的にはあったということも事実です。それに対して親の皆さんがどう対応したのか。反対の人と賛成の人では、すごく違いました。今言われた懸念も、それを主張した団体とかもありましたから、町としては全否定はしていません。ですが、その事実が明らかに実証されてるかというと非常に難しいと思います。指摘はありましたが、色々な要素を見ながら、子どもたちにとって安全性をどう確保していくのか、効果をどう見出していくか、それを誰の責任でやるのかといったことをトータルで考えた結果が今の手法であり、親の自由選択にゆだねている部分です。
 それも教育効果にマイナスになっているんですよというご指摘があるのであれば、手法を変えるか止めるかしかないと思います。
 このまま小学校に導入するのがこわいということですが、今、小学校・中学校の9年間で今のご指摘のような現実を捉えたときに、実現できるような土壌として私たちは捉えていいのかということについては、かなり厳しさを感じています。厳しさを感じているので小学校への導入をしなさいとは言っていません。  でも、幼児教育の段階で保護者の方も自分のお子さんとどう向かい合って、虫歯の発生をどう抑えていくかという意味では、私たちは保護者の方にも学習してもらいたいと思っていますし、子どもたちにも学習していただきたいと思っています。
 その効果はあると思っていますし、賛否両論のご意見がどんどん出てきた段階では、今まで無関心であった保護者の皆さんもきわめて関心が高くなってきていることは歴然たる事実です。
 私たちは、いろんなことを、どう効果をとらえていくかという考え方でやっています。
 ただ、今のやり方だと、現場の教職員に迷惑をかけるということは相当予測されます。幼児教育の中でやってきてもありました。確かに先生たちも大変な思いをしてきました。だけど、先生たちも芽室の子どもたちに虫歯が多いという現実にどう立ち向かっていくか考えていくと、町がやろうと言っていることに、やれる範囲で協力はしていきたい、しかも最終的には保護者の方が、やらないという子については強制しているつもりもありません。
 ただそこに発生する子ども同士の問題などがいろいろありますので、指摘がある都度、現場では相当な工夫をしています。
 なので、早く成果が見えるようになればいいなと話していまして、今現在止めようとは考えていません。もう少し継続したいと思っています。

会員
 11月にアンケート調査をやっていたので、今年もやったらいろんな意見が出ると思います。その意見を今後どうしたらいいのか、検討委員会みたいなものをたてて、協議してみてはどうでしょうか。

町長
 皆さんがいやがっていることを強制するつもりはありません。やりたいという方もたくさんいらっしゃいます。それらを確認するためにアンケート調査をやっています。
 世の中、ひとつのことやるのに賛否があると、双方の行動も観点も違ってきますし、場合によってはどんどん離れていくこともあります。その中で私たちも、より多くの情報をとって、選択をしなければなりません。皆さん方も、私たちもたくさんの情報を持って、そして保護者の方も同じです。お子さんの養育に最終的な責任を持つのは親なのですから。
 よく言うのは、役場には子育て支援課というのはあるのですが、子育てについては支援しかしていないのです。子育ての当事者は保護者の方です。行政ができることは支援なので、その支援も間違った支援ができないので、いろいろある中での選択はしっかりしていこうと思っています。その選択も本当に正しいのかどうかは、データなどをとりながらやろうとしていますので、強制するのではなくて、そういう問題の指摘や提案があった時に、私たちはそれにどう対応しながらやっていかなければならないのか、工夫や、一部変更は毎年のように主管課も相当苦労しながらやっています。

会員
 学校では、歯が痛いと言ってくる子はそんなにいません。先日も歯科検診がありましたが、虫歯がない子も100人以上いました。
 虫歯がある子は家庭環境もあり、同じ家庭で多かったりします。数値的にも平均数を出しているので、個人と全体の数値では違ってくると思います。
 そう言った観点からも、虫歯予防を取り組んでいければと思っています。

町長
 芽室町がこの事業に取り組んだのには理由がありまして、十勝管内の小学校の実態調査で虫歯数が一番ひどかったのです。
 この事業で虫歯に対する保護者の方の関心が高まって、虫歯が減っていけばいいなと感じています。

会員
 最近では、保護者の方は虫歯が軽いうちに治療している方が多いようですので、治療している虫歯がすごく多いです。

町長
 それだといいのですが、当時の調査では、本当に痛くなってから歯科に行くといったような状況が多かったようでした。今のように予防的に早期治療をしていくというのは、この事業の結果なのかもしれませんね。

会員
 学校では、集団実施するという部分での怖さもあると思います。みんながやっていることだから、それはいいことだとか、反対の人がいるからダメな事なんだとか、そのような怖さというのもがあると思います。上から決められたことだから実施するとかでなく、子どもの安全を中心にやっていかないといけないと思います。

町長
 集団実施する場合の、実施責任者は誰なのでしょうか。フッ素なんかは町がやっています。町が責任を持ってやっています。
 集団だから怖いというのではなく、何が怖いのか町や学校や保護者がそれぞれ明確にしていかなければいけません。それぞれが起こせる行動をしていかないといけません。

司会
 フッ素については、町も保護者も学校も学びながら、そして今後は会としてもっと学習をして深めていこうと思います。
 時間が無くなってきましたので、その他の件に進めますが、生活習慣病予防に関してですが、どういった経緯で行い、その成果は上がっているのかどうか、継続していくのか、今でなくてもいいですので知りたいです。また、学校で実施する部分に関しても課題があったりします。
 町長の話を聞くと、なるほどと思うこともたくさんあり、話をしていくことでいろいろと方法が見つかっていくこともあり、そよ風トークをやってよかったと思っています。
 まだ課題の解決に至っていないものについては、今後も私たちも学びを深めていこうと思っています。

町長
 先ほど皆さんの自己紹介の中で課題を言っていただいたのですが、私の見解をお伝えしますね。

 「今年は1クラス40人を超えるクラスがあったり、たまたま机を更新し、従来の規格より大きくなったりしたので、より教室が狭くなってきています。」「物理的に教室が広くできるとか、町の裁量で少人数学級とかが可能であれば」ということに対しては、芽室町単独で教師を配置しています。今は特別支援教育のためにと言っています。もともとは低学年の少人数学級を実現するためにと考えて始めたものなのです。その後、文部科学省も同じことを考え実施してきたので、町としては一度リセットし、今度は特別支援教育にも力を注ぐために配置しています。
 学校現場で、教職員の方たちが真剣になって「うちの学校はこういう方針で特別支援をしよう」という強い意志を持つのであれば、補助教員を増員してほしいと校長を通して教育委員会に要望してください。そういう手法もあるのではないでしょうか。ぜひ皆さんで論議していただいて声を上げていただくと効果があると思います。  また、特別支援教育のために少人数学級のための配置とされても、補助教諭が学校に配置されたら、その教諭をどう活用するかは、その学校の責任者である校長の裁量です。ですから、学校内でしっかりと話し合ってほしいのです。
 それは先ほども言ったように、学校としてまとめて校長を通して教育委員会に要求していただければいいと思います。
 もしこれから学校を新しくしようとするならば、以前のような細かい規制がなくなってきています。
 特別支援教育については、皆さんに感謝しています。
 私は芽室町の子育て支援に大きな2つの柱を持っているのですが、1つはお母さんをみんなで支えようということです。孤立しながら子育てをしている親もいる。もうひとつは、ちょっと手をさしのべたら普通に学べる子がたくさんいます。文部科学省はこういった子が6%いると言いながらも何もしていない現実があり、憤りを感じます。だったら、町が独自にやろうということで特別支援教育を実施しています。
 芽室町では今、九神ファームという障がい者の雇用の場が誘致できました。これの実現に3年かかりました。今後はこれを拡大していきたいと思っています。つまり、特別支援の子どもたちが、最終的には就労の場を得、そして自分たちの住む場所の確保です。
 うれしいのは、関係企業の皆さんの支えで就労まで結びついているということと、それら関係者の皆さんにも協力いただいているということです。感謝したいです。芽室町ではこれからも特別支援に力を入れていきますので、ぜひこれからも皆さんにも協力をいただきたいと思っています。

 それから、アレルギーの子どもたちが増えているということですが、芽室町の学校給食は、別ラインでアレルギー給食を作っています。しっかり徹底しています。  アレルギーについても、その原因要素が増えていますね。この現状から行くと、しっかり対応していかなければならないと思っています。かなり力を入れてやっていますし、栄養士もこのことを念頭に入れてやっています。

 以上ですが、今後も何かありましたらいつでもトークはしますので、活用ください。

司会
 この会と行政、教育委員会とは、子どもを中心にお互いいい方向に進んでいきたいと思っています。  以上で終了します。

20時30分終了