芽室消費者協会とのそよ風トーク

平成24年4月20日(金)15時00分~16時10分
場所 めむろーど2階 セミナーホール

■出席者
・芽室消費者協会会員 37人
・町 町長、総務課長、総務課長補佐、地域安全係
(記録:企画財政課広報広聴係)
・司会進行 芽室町消費者協会副会長 佐藤正行さん

司会
 「災害時における町民と行政の役割パート2」と題して、昨年に引き続き芽室町の防災について、町長からご説明をいただき、そよ風トークを開催したいと思います。よろしくお願いします。

町長
 昨年に引き続き防災について説明させていただきます。災害時の基本的な考え方として「自分の命は自分で守る」というのが災害基本法の中でうたわれている基本となる部分です。
 昨年の話の中では、芽室町防災計画についてもしっかり見直しをしなければならないと話していたと思います。
 そう思っていた矢先、昨年9月に豪雨がありました。その際に39年ぶりとなる避難勧告を出したのですが、その時の対応を振り返ってみますと、さらに防災計画を見直さなければならないと強く感じました。
 それではレジメに沿ってお話させていただきます。
 まずは昨年9月の避難勧告についてですが、災害が発生する恐れがある場合には、避難勧告、避難指示、警戒区域の設定などあり、それぞれ状況により違ってきます。
 避難勧告というのは、相手方に措置を求める行為です。大雨や洪水が起こる可能性がある場合や、そのように町長が判断した場合、人的被害を未然に防ぐために自治体の長が発令をします。拘束力としてはありませんが、勧告に従ってくださいというものです。
 指示は命令にあたります。勧告よりも一歩踏み込んだものになります。
 避難勧告も避難指示も、それを守らなかったとしても罰則はありません。法的な拘束力はありません。そこで、避難したくないという人をどうするか、大きな課題となってきます。
 警戒区域の設定ですが、命の危険性がある場合、災害対策本部の自治体の長が、強制的にその地域に立ち入ることを制限しなければならないといったっ場合に設定します。そうしなければ命が危ないといった場合です。この指示を守らなかった場合には罰則があります。
 昨年の奈良県での大雨の際、警戒区域の設定があり、地域住民の方はその区域外に出ることになりました。
 昨年の芽室町での避難勧告の際も、この様な言葉を町職員も十分知らなかったというのも事実です。私たちの町の避難訓練の甘さも再認識しました。
 次に昨年の避難勧告で学んだものですが、援護が必要な人、高齢者、幼児、妊婦さんなど自分でうまく避難できない方々をどうしたらいいのかという課題が出されました。
 また、自主防災組織の必要性も再認識しました。いざ災害が発生すると、行政がいち早く駆けつけることが非常に難しくなります。そういった際に初期対応を地域で行ってもらうというものです。
 そして食糧等の調達、確保、資器材の整備も課題として出ました。
 さらには、情報伝達の方法も大きな課題となりました。「どこどこに避難してください」ということを、テレビやラジオで放送してもらったり、町内の会社や事業所などに電話連絡をしたり広報車で巡回したりしました。しかし、広報車が何を言っているのか全くわからないという苦情を多くいただきました。最近は住宅事情が良くなったので、家の中でテレビなど付けていると、外の音は聞こえづらいです。ましてやゆっくりではありますが走行しながらの放送ですので、聞き取りづらいという大きな反省が出されました。
 芽室町の新しい防災計画で、これらの課題をどうしたかということですが、要援護者の実態を把握するために、総務課と保健福祉課と共同で調査すること。また消防団、自主防災組織、社会福祉協議会と協力しながら要援護者の実態把握をすることを盛り込みました。
 要援護者については2年前に保健福祉課で、要援護者情報を整理、把握しました。さらに昨年、本人の同意を得て町内会に情報提供をしました。
 避難体制の確立としては、あんしんキットや緊急通報システムの整備を今後もさらにしっかりしていくこと。そして、防災教育、訓練の充実を図るとともに、個々に合わせた避難支援プランを作成することも必要と思っています。
 自主防災組織の活動ですが、平常時の活動と、非常時の活動があります、レジメに掲載している7つの事項は非常時の活動です。
 とくに防災資機材等の整備については、地域で要望がありましたら1カ所35万円の資機材を補助しますので、ぜひ応募していただきたいです。
 食料の調達確保と災害資機材の整備についてですが、町は普段から資機材、食糧など貯えておかなければなりません。食料については一人1日3食を3日間用意すると、17万1千食になります。この食数を町が用意することは非常に難しいです。民間企業との協力が必要と思います。
 備蓄個所とその分散については、現在町内7カ所に分散して備蓄しています。また、食糧等の調達計画については、民間企業と協定書を交わし、非常時に備えています。
 昨年の避難勧告でいちばん大きな反省点でもあった情報伝達についてですが、携帯電話会社が行っているエリアメール、地域のFM放送局の協力による情報発信を考えています。インターネットについては、光ファイバーは町内の一部地域のみに敷設されているだけで、芽室町全域がブロードバンド化していません。そこで、町としては無線による全町ブロードバンド化をしたいと思っています。それに合わせて防災情報伝達の手段も確保したいと思っています。今年度、電波の伝搬調査を実施します。
 広報する事項ですが「現在、河川がこうなっていますので、あなたはどうしてください」としっかり具体的に伝えなければならないと思っています。道路情報や橋情報などもしっかり伝えていかなければならないです。
 しかしながら、何も変わっていないのが住民の基本的責務であって「自らの身の安全は自らが守る」ということです。
 昨年の大震災で「釜石の奇跡」ということが話題になっています。中学生が小学生、幼稚園を先導して、指定されている避難場所よりも、さらに上に逃げ助かったということでした。私はこれは奇跡ではないと感じています。それは日ごろからの訓練の成果であはなかっただろうかと強く感じています。
 日頃の訓練、自分の命は自分で守る。本当に大切なことです。
 この様に、芽室町は防災計画を見直しました。今年度は総務課上げて、役場上げて、これをどう定着させるか、長い時間をかけて周知徹底させていかなければならない課題だと思っています。

司会
 それでは質問などありましたらどうぞご発言ください。

会員
 私の町内会では、町内会役員の中で防災に係る知識というものを昨年10月からまとめています。水害について、地震についてなど、災害別に分けてまとめていて、すでにある程度作っています。
 先ほど町長が言われた、自主避難、避難発令についてですが、去年のテーマ別トークの資料を見返したたのですが、昨年の避難勧告の前に、自主避難の申し出があった際に、町は受けていませんでした。今後は、事前に自主避難したい方が現れたら、役場の手を貸してもらわなければならないと思います。そのあたりの方針をしっかり出してもらえれば、町内会にも説明できるのですが。町内会の方々に知識を持っていてもらおうと考えています。

町長
 今回の見直しで、全て方向性を出しました。
 昨年の自主避難の話については、担当係の意図がうまく伝わっていなかったです。伝え方を改めなおさなければならないです。
 初期対応についてはあらゆるケースが考えられるので、画一的にはできませんが、本日お話したことは共通事項的なことをお話させていただきました。
 今後は、私たち行政は何がどうなったかをしっかり伝えなければいけません。
 例えば美生川が氾濫したと想定した場合、現在、芽室小、芽室中学校を避難場所にしているが、避難場所にすることにはなりません。その際、児童生徒を避難させなければいけません。美生道路が高い位置ですので、どの経路をたどってそこまで行くか、これから個々に、様々な想定をしながら、計画していかなければならないと思っています。

会員
 河川を管理している北海道に確認したのですが、河川の標高がわかっていませんでした。そこで私は小学校は標高何メートル、美生道路は標高何メートルなど資料を作りました。こういう事こそ知っておくべきだと思いました。
 町からもらった避難か所には、漠然とこの地区の方はここに避難と書かれている。どんな身体状況の人が、どの施設に行くということも決めた方がいいのではないでしょうか。

町長
 河川のレベルについてですが、国交省のテレメーター水位で測定しており、昨年の大水でもこれをもとに判断してきました。どういったレベルがどんな状況なのか。このことを今後、町民の皆さんに周知していかなければならないことだと思っています。
 避難か所についてはご指摘のとおりです。ただ単に避難所を書くのではなく、私たちもしっかり見直していかなければならないと思っています。
 避難訓練についても、行動をもっと明確にしなければならないと感じています。

会員
 自主防災組織づくりを本町内会でも考えていますが、先ほどのハザードマップですが、災害というのはひとつに限るのをやめた方がいいと思います。
 地震の時、火災の時、ダム決壊の時、土砂崩れの時、土砂ダム災害の時など色々なケースが考えられます。水害の時はどこどのに避難をして、地震の時はどこどこに避難をしてくださいと、状況によって変えるのではなく、避難場所を総括的に考えて決めた方がいいと思います。
 貯水槽を整備するといっていましたが、水を汲み出す時にも電源なければ給水できないです。そのあたりの対応もしっかりお願いします。

町長
 この災害の時はここに避難、この災害の時にはここに避難といいうのではなく、一元的に避難場所を決めておくということですが、そのとおりですので、もう少し時間かかりますがお待ちください。
 貯水槽の電源ですが、対応できるよう検討しています。

会員
 芽室大火のことをふりかえるということで、社会教育課の事業で町内を歩いた事業がありました。町職員も昔のことは知らないので、昔の芽室の災害を復習する必要があるのではないかと実感しました。
 人口も徐々に増えていますが、昔からの人が少なくなってきています。大火の記憶もなくなっています。
 水源については、町内でも自噴するところもあります。地下水も探しておいて、水質検査もしておけば、給水が来るまでの間の対応もできるのではないでしょうか。火災の時にも対応できるので。
 昔のことも掘り下げて考えもらって、いろいろ考えて、調べてみらべいいのではないかと思います。

町長
 本当に、芽室大火のこと知っている人が少なくなってきています。大火のフィルムをしっかり保存し、振り返る事も必要で、学習資料として保存しなければならないと思っています。
 地下水については考えてみます。昨今は自噴が少なくなってきていますので、考えさせていただきます。

司会
 災害は、自分の身は自分で守るということが基本になります。今一度、自宅の危険個所であったり、自分の避難場所、日頃の備えなど確認する必要があるのではないでしょうか。
 そして、もっとも大切なのは、日頃の近所づきあいではないかと私は思います。
 それでは、これで終わりさせていただきます。

16時10分終了

終了後、総務課から非常時の備蓄品、道具の紹介あり