芽室町消費者協会とのそよ風トーク

平成22年4月14日(水)  14時50分から16時
めむろーど2階セミナーホール

■出席者
・芽室町消費者協会 30人
・町 町長、産業振興課長・課長補佐
記録:広報広聴係
・司会 芽室町消費者協会

挨拶 芽室町消費者協会長 嶋山亮二氏 

 新年度がスタートし、予算に反映する三つのキーワードが宮西町長から提案されました。「経済循環と民間との協働」、「豊かな人材と行政の責務」、三つ目に「食に関する提案」であります。私たちも食に関しては大変関心があるところです。三つのキーワードのうち特にこの食について深めていきたいと考えております。宮西町長の想いも含めてご説明をお願いします。 

町 長
 改めまして、こんにちは。
 役場の仕事の基本的には、総合計画というのがあります。総合計画は町民参加ということで、策定の段階から多くの町民の方に委員になっていただき作っています。今は第4期総合計画で、目標年は平成29年までの10年間の計画になります。町民の皆さんと町の合意形成がなされた計画ということになります。
 まずこの計画の実現を目指し役場では、実行計画というのを作っています。実行計画は3年分ずつ作ります。例えば今年は平成22年度ですので、今年度作るのは、23,24,25年度、来年は24,25,26年度となります。前年度作成の実行計画の振り返りを行い、また国の政権・施策を反映させるなど、3年毎の計画をローリングして毎年実行計画を作成します。
 そして、実行計画の実現を目指します。3年間の実行計画のうち翌年度1年分を予算として議会に提案します。つまり3年分の実行計画は、1年分の実行計画でもあるわけです。議会に提案する予算の編成に当たって、町長は職員に編成方針を示します。日ごろから町民の皆さんの要望、そよ風トークでの意見などを編成方針に盛り込み、反映させたものを私は編成方針として職員に示します。
 私は昨年度(平成21年度)、10月ころから始まる予算編成作業に際し、先ほど嶋山会長がおっしゃられた三つのキーワードを示しました。その一つが食に関するものでした。そして私たちは予算を編成し、3月の議会でいろいろ論議された結果、議決をいただきました。議決された予算を、今度私たちが執行していくことになり、つまり実行計画の実現を目指していく、私たちの責任でもあります。
 予算編成時に示した方針を町長という立場にある私は、予算を執行し行政を進めていく立場であるわけですから、すまいる3月号に掲載した「行政執行方針」を作ります。教育については「教育行政執行方針」として教育委員長が作ります。
 平成22年度予算編成のキーワードとして三つを掲げました。1つ目の「経済循環と民間との協働」は、事業を実施するとき、例えば建物を造ろうとしたとき建設費としてお金があり、このお金は建設業者に支払われます。支払われたお金のうち建設会社で働く人に賃金として支払われ、生活のための家計費となり、また建設のための資材の購入や電気工事などの下請け業者にも支払われ、残りが元受け業者の利益となります。利益は法人所得となり、町には法人税が入る。このようにお金は循環します。事業を行うことによりどれだけのお金が循環するか、行政が支出したお金は2次、3次と効果が波及し、より経済循環を高めるように考えます。
 さらに行政と民間が共有する問題を一つの課題として解決しようとしました。町には老朽化して耐震基準に合わない公営住宅の建て替えという問題があり、入居者と話し合いを重ね、別の場所に建設して移ってもらうことにしました。またJAめむろには、本部跡地の活用をどうしたらよいかという課題があり、さらに中心市街地が疲弊して何とか活気が取り戻せないかという商工関係の課題がありました。
 しかし町には30戸もの公営住宅建て替えの財政力はありませんが、町が持っている課題、JAめむろの課題、そして商工業の方々が抱えている課題を一つにして解決できないだろうかと考えたのが、「センターシティー」です。
 実は、2年ほど前から協議を行い、その結果、30戸の借り上げ公営住宅「センターシティー」が完成しました。緑町公営住宅に居た方は、センターシティーに移った方と、緑町に残りたい方は緑町の別の住宅に移りました。このように行政は、多様な手法を行使する新しい時代に来ていると認識しています。今の社会は大変厳しい時代ですが、厳しいと手をこまねいているわけにはいきません。知恵を出し合い解決することが「経済循環と協働」、ある意味でのコラボレーションです。
 二つ目が「豊かな人材と行政の責務」です。芽室町は消費者協会をはじめ、子育て支援関係など、団体活動、組織活動が盛んです。それらを大切にして行政も一緒になり、助けていただくところはお願いし、支援しあうことです。消費者協会とも役割分担をしています。消費者協会の相談業務は、役場が消費者行政の窓口になり実施も可能ですが、消費者協会にはしっかりとした実績があり、あえて役場が行うよりも協調・協力しあい、町が支援を行いますので、さらに消費者相談業務の充実を図っていただきたいと期待しています。
 「豊かな人材」として、昨年開催されたねんりんピックがあります。全国から集まった選手の皆さんが、涙を流すばかりに感激してくださった。何に感激したか。接待の時のゆでた「とうもろこし」「じゃがいも」ですが、出し方を一流のレストラン並みにしようと知恵を絞りました。1,000人以上いる選手の方々のテーブルに遅れず間違うことなくピチッと運び置いて、すっと去っていく姿を目にしたとき、圧倒されたのだと思います。大勢のボランティアの方が一斉に同じことが出来るという素晴らしい能力を持った人がいる町です。行政にさらに参加していただき協働のまちづくりを進めていきたいものです。
 三つめに「食を核とした多様な展開」です。今、食に関しては、幅広い要素が増えてきています。農業を中心とした農畜産物の生産、農畜産物を原材料とした製造業の振興、地産地消による消費活動、食育の展開。これらに加えて観光の振興、地域の振興があります。これには民間から始まった「コーンチャーハン」があり、また就農間もない若者たちが集まり「きな粉味のシュークリーム」を考えました。若者は自由な発想でものを考え、自分たちで試作品を作り、お菓子屋さんと交渉し近々発売される予定です。さらに行政として何か協力できないかと考え、新嵐山荘でのバイキング料理や食後のデザートに出すことなどがあります。農業は、食や新エネルギーなど、広がりがあります。昨年から町では一般住宅に太陽光発電のパネルの設置に補助をしています。昨年度は当初予定を上回る申し込みがあり、予算を補正して対応しましたが、今年度は20戸分の予算を組みました。同じように農業でもソーラー式長いもプランターに補助を付けました。働く人の健康とエコエネルギーの活用となります。
 食に関する今後の取り組みについては「芽室町食育推進計画」を策定しました。明治乳業のチーズは、商品にする前の原料を芽室工場で作り、本州の工場で販売商品にしています。商品にはスマートチーズがあり、これを町内の学校給食に使うことを企業誘致担当職員が考え付きました。「めむろまるごと給食」を年9回実施。徹底して地元産を使うので、子どもたちには芽室産のものが分かりこんなものまでもが芽室のものと分かる。給食センターで使っている材料の14~15%が芽室産であり、野菜は41%と徐々に増えており、さらに増える要素があります。これは一次的な食の展開ですが、二次、三次の食の展開を考えています。さらに道東道には、十勝平原サービスエリアが祥栄高台にあります。ここはまだトイレしかないサービスエリアですが、そこから見る景色は素晴らしい。その場所での物産販売を各町が狙っています。昨年十勝西部など4町がそこで物産販売を行い、先を越されましたが、芽室も是非行いたいと今考えているところです。JA、商工会、観光物産協会、役場など、どこが販売を受け持つのが良いのかはありますが、何とかサービスエリアでの販売の先鞭をつけ、それからでも良いと思う。
 もう一つ、町内の空き店舗活用があります。話し合い協議を重ね、何とかうまくいきそうな兆しが見えてきました。商工会、JAめむろ、観光物産協会と町が協議して空き店舗を利用した愛菜屋の支店構想などがあり、週1回あるいは月1回程度できそうなところまで話が進み、是非実現させたいです。また町内産食材を使った料理レシピの募集を行いメニュー化して町内の食事どころで採用してもらう構想もあります。どこまで出来るか、採用してもらえるかどうか未知数ではありますが、そんなチャレンジがあってもいいのではないでしょうか。若者の生産者には料理を研究しているグループがあり、ゆり根を使った料理などがあり、自分たちだけの活動で終わるのはとても惜しいんです。それを何かに結び付けていけないだろうかと試行錯誤し、時間はかかるかもしれませんが、進めていきたい。このことも商工会、JAめむろ、観光物産協会と町が一つになって初めて実現し、あるいは効果が現れることです。
 以前芽室には日野自動車のテストコースがありそれが縁で、東京都羽村市に日野自動車工場があり、かなり以前に芽室の物販を2回ほど行ったが、その後途切れていました。しかし日野自動車では、羽村市内で開催されるお祭りの来場者に、芽室産ジャガイモを提供していました。そのことを日野自動車の社内報で知り、羽村市に出向き、市長に日野自動車と芽室町の関係を説明して、芽室産農産物販売の受け入れをお願いし、3月下旬実現しました。時期的に農産物を売るには品数が少ない中、春掘りごぼうが柔らかくみずみずしいととても評判がとても良かったそうです。これは観光協会と一緒に行いましたが、このようなことが定着しJAとも協力しながら、協働の体制を大事にしていくことが芽室の大きなキーワードになっていくことと考えています。消費者協会の皆様にお知恵とご協力いただき、またご意見ご要望をお聞かせいただきながら、今年度の事業を進めてまいりますので、よろしくお願いいたします。

会 長
 誠にありがとうございました。宮西町長から経済の循環、人材育成、食育の三つが一つにリンクされて、今年のまちづくりがわくわくするようなお話をいただきました。しかも企画財政課長だった手島課長が今度産業振興課長ということで、本当に楽しみなまちづくりになるのではないだろうかと期待したいです。
 皆様からご質問があればお願いします。ありませんか。
 それでは、これでそよ風トークを終了します。どうもありがとうございました。