芽室不良老人クラブとのそよ風トーク

平成22年4月3日(土)  7:00~9:00
川北温泉

■出席者
・芽室不良老人クラブ 13人
・町 町長
(記録 企画財政課広報広聴係)
・司会 関沢文吉さん

関沢さん
お忙しいところ、朝早くお集まりいただきお礼申し上げます。
本日は、町長のマニフェストにある「加齢のよろこび」という考えは、私たちのクラブの主旨にも合致する部分もあり、考え方だけでも応援して、いい方向に町が進んでくれれば、また、芽室町に住んでてよかったなと思えればいいなと思いまして、私たちの知恵が少しでもお役に立てればと思い企画しました。

町長
おはようございます。私が掲げた4点のマニフェストの中に「加齢のよろこびを実感できる町づくり」がありまして、これは、60歳を迎えて第一線を退いた後にどうするか?という問題でなかなか方向性を見出せない方が多く、大きな課題にもなっています。
東京の八王子では「おとぱ」(お父さんお帰りなさいパーティーの略)という事業があり、お父さんが社会の第一線を退き、地域や家庭に帰ってくるお父さんたちを集めて、社会奉仕の団体紹介や、先輩の声を聞いたりし、その後の活躍の場を見つけるイベントです。
男性の場合、退職してもなお会社習慣から抜け出せないのが現実で、名刺の人生がベースにあるため、名刺が無くなることで生き様を失ってしまう。
芽室町でもこれからたくさんの団塊の世代が第一線を退くので、そのためにボランティア活動や力を発揮できる場所、情報の発信場所を整備し、行政としても社会参加を支えていかなければならないと考えています。
また、その後、いわゆる後期高齢者になった時の保健・福祉・医療をどうするか。
国は、増え続ける高齢者対策として、施設福祉サービスから在宅福祉サービスへとシフト転換を図りました。さまざまな地域福祉サービスを利用して地域で暮らす。それが介護保険制度であります。今は新たに地域密着型サービスと言われる民の力を活用したサービスを目指しています。
昨年、農協が高齢者介護複合施設を建設し、りらくと芽室町との協働で事業を運営します。これは新しい試みで注目されています。
このように、第一線を退いた後に、この町で進む場所があれば、また将来の生活が見えてくるのであれば、安心して加齢のよろこびを実感できる町になるものと考えています。

関沢さん
老人福祉施設などのハードの整備はお金がかかる。ソフト事業として考えの部分に訴えていったらいいのではないだろうか。最近の人間の考えはすさんできている。心の問題ではあるが、高齢者に対してもお金や手間がかかるといって邪魔扱いしている。もっと先人たちに尊敬を持って大切にするというアピールも必要ではないか。例えば「親孝行の町宣言」とか、独自に敬老の日を制定するなど。町民の意識変革を訴えてはどうだろうか。
それにより高齢者にも責任と自覚が出て、高齢者になっても誇りを持ち、その高齢者を尊敬するというような、いい社会が作られるのではないだろうか。

町長
高齢者は邪魔にされる存在ではない。私たちが今あるのは、先人たちがいたからであり、自分も行く道である。尊敬と誇りについてみんなでしっかり考えていくことが大切である。

関沢さん
自分勝手な行動をする高齢者も増えている。それでは尊敬されない。

川口さん
高齢者も若者も、みんなで自ら意識改革する必要がある。

関沢さん
高齢者を施設に預けるのはいいが、家族からの支援も必要だ。世話が面倒だからといって早いうちから施設に預けたりするのは良くない。今こそ、考え方を変えるいい機会なのではないかと思っている。

鳥本さん
役場OBは役場を離れても役人感覚でいる者も多く、その立場で物を言ったり行動している。
また、行政はお金を出して、やってやっているという感覚がまだあるのではないだろうか。

町長
職員も現場にどんどんと入って、今やっていることが本当に必要なのが確かめていかなければならない。

矢野さん
今日は町長から加齢のよろこびに関しての話を伺ったが、私たち不良老人クラブの不良とは、人間はいつまでたっても完成しない不良品であるという意味合なのです。しかしながら、最後の最後に完成に近づけたいという気持ちはあります。
今まで色々な人たちに助けられて生きてきたのですが、少しは世の中の役に立って人生を終えたいなと考えました。
我々が芽室町のために何かお手伝いできることがあればいいと思っています。

町長
一線を退いてもまだまだ元気な方が多いです。その方々の経験を生かすために次にどうしたらいいのかが一番の問題です。女性の方はそれが上手で、早いうちから対応できています。
既存の団体では日赤奉仕団などがありますが、最近では仲間うちで話し合って何かできることがないか考えて自主的な活動も増えてきています。
今、何らかの支援が必要であると考えているのはオークルの授産事業です。石鹸作りなど事業はあるが、それだけでは運営するのは難しい現状があります。そこで今回パン製造を始めましたが、パン自体はプロに教えてもらって作っているのでいいのですが、問題はそのパンの販路拡大、どこへ行ってどう売っていいのかのノウハウがありません。できれば皆さんから販路拡大に関する情報や知識をいただきたいと思っています。
また、シニアワークセンターが製造するペレット燃料についても、同様に支援願いたいと思っています。

家内さん
パンについては、既存のパン屋の販路を取ってまで変えていくということにはならないと思うが、新たな販路のアイデアを出すことはできる。

加藤さん
限られた予算内で効果をあげるためには町職員の知恵にも限界がある。自由な発想を集約するためにこのような機会で聞き取ることはいいことだと思う。
経験とノウハウを生かして、体も動かせば健康にもつながってちょうどいい。

町長
最近は組織活動ではなく、個人でやりたいという人も増えている。
皆さんがたの世代は、まだ群れることに抵抗がないと思われるが、今後若い世代が増えていくと個が多くなると思われる。

棚田さん
このような場所に集まれる人はまだいい。

矢野さん
人は年をとるとだんだん友達もいなくなって個になっていく。誰もかまわなくなり、誰も遊びに来なくなる。だからといって、たくさんの仲間が必要というのではなく、少人数でも話し合える仲間がいることが大事である。
何もかも役場に頼むという時代ではなくなってきている。コーディネート的なちょっとした支援、後押しを役場にやってもらいたいと思っている。

町長
皆さん方の経験と知識を活かして支援していただける事項について、役場内で集約して後日代表へ連絡させていただきたいと思いますので、ご協力願います。

山崎さん
皆さんから積極的な意見も出ましたので、本日はこのあたりで閉めせていただきたいと思います。ありがとうございました。