南保育園父母の会とのそよ風トーク

平成20年9月17日(水) 19時から
南保育園 午睡室

■参加者
・ 父母の会  12人
・ 町       町長、子育て支援課長、同補佐、児童係長   
           (記録 広報広聴係)

1  開会
2  父母の会代表あいさつ
3  町長あいさつ
4  意見交換

【意見交換】

意見
認定子ども園を見送りにした一番の要因は何か。

町長
保育所と幼稚園の両方のメリットを引き出したいと考え、認定子ども園を検討した。この検討背景には、「保育に欠けるか・欠けないか」で、保育所と幼稚園に分けることに疑問があったのと、南保育園閉園との関係があった。
また、中央保育所の建て替えに伴って、「保育に欠けない」児童も一緒に入所できないかということを検討してきた。
保育所は厚生省、幼稚園は文科省の管轄であり、この2つが歩み寄り、認定子ども園の議論が出てきた。しかし、厚生省の中で認可無認可の垣根を取ろうという議論も出てきたのと、地方分権で町が判断できる時代になっており、今情勢を考えた結果、町として入所基準を判断できるのであれば、認定子ども園にしなくても受け入れは可能であることから、無認可の保育所を持つ必要は少ないと考えた。

意見
新しい中央保育所のことを町民はまだ知らない。いつから町民に広報していくのか。

町長
中央保育所は、芽高跡地(公民館北側)に建設する予定で、平成22年4月オープンを予定している。てつなん保育所に通っている子の中で中央保育所の方が近くなる子もいる。今までは地域で通う場所が決まっていたが、親が選べる様に緩和されてきている。南保育園の園児は、平成22年3月の段階で閉園して、てつなん保育所か中央保育所に入所できるようにしたい。

意見
仕事をしていないお母さんもてつなん保育所か中央保育所を選べるということか。

町長
そういう方向に持っていきたい。まだ厚生省も100%認可無認可の垣根を取った訳ではないが、芽室町は先取りして行ってもいいと思っている。

意見
南保育園は、廃園で確定か。

町長
平成22年3月で廃園したいと考えている。

意見
2年後のことで、あまりにも期間が短い。中央保育所とてつなん保育所にもそういう機能が入ることも含め5年前くらいに知らせてほしかった。今年入所した人や今度入所しようと思う人は悲しい気持ちになる。知らなかったというのが一番のショックで、役場への不信感になる。

町長
現在、てつなん保育所は指定管理者で、中央保育所は民間経営であるが、その計画は平成17年度に策定した。その年に既に南保育園の機能を移すということが明確に書かれ、民間の公募条件になっていたので、平成17年の段階で保護者の方には話をしていたと思い込んでいた。説明が遅れたことは大変申し訳なくお詫び申し上げたい。

意見
今までの話を聞くと認定子ども園は必要ないということか。

町長
なぜ子ども園の発想が出てきたかというと、特に都会では女性の社会進出が増え、幼稚園に行く子どもが減り、保育所に入所する子が増え、幼稚園経営も成り立たなくなった。そこで、幼稚園の中で保育園をやっていくところが出てきて、それを許認可していこうという流れになった。町立の幼稚園と保育所を持っている自治体があるが、これを一緒にして認定子ども園にしようという所もある。
しかし、芽室町の場合はあえて認定子ども園にしなくても対応できると考えている。

意見
南保育園の様に人数が少なくなってきた所を閉園するという方針であれば、農村の保育園もそういう方向にいくのか。少なくなれば閉園し、どこかと統合するという考え方か。

町長
農村の保育所には10人以下になったら閉所すると説明をしている。増えたらまた開所することも考えられる。子どもたちを集団生活の中で育んでいくという目的があり、集団生活ができる基準を10人にしている。10人以下になる場合には、話し合いをさせていただいている。

意見
市街地の保育事業は全部、指定管理者か民間運営ということで、行政が丸投げしてしまっているという印象を受ける。少子化の時代であるがどういう特色のあることを考えているのか。

町長
運営が民間であっても「保育行政」は町がやるべきことであり、児童福祉法で明確に書かれている。保育料の決定や入所決定も町が行うなど、投げ出していることはない。今年、子育て支援課を設置し、保育所保育方針・基本計画を策定した。これに基づいて、てつなん保育所と中央保育所は、経営方針や運営計画を持つようにしている。民間にお願いしたから町が無関係という訳ではなく、保育行政の責任は町にある。

意見
ただイメージとして、町内の保育、幼児教育が一つの法人が担っているというイメージは大きいと思う。大丈夫だとは思うけど、独占的な印象があるので、少し疑問にも思う部分もある。

町長
指定管理者は10年の契約である。町との意見交換は徹底して行い、保護者とも意見交換をしてもらうようにしている。保護者、経営者、行政との関係を大切にしている。任せたから自由にやってくださいという訳ではない。

意見
農村部の入所が少なくなったら、市街地の2保育所のみとなるのか。

町長
子どもたちの通所などを考えるとそうはならない。例えば上美生からてつなん保育所まで通ってくださいとは言えない。町内で核になるところを作って、子どもも親も負担にならないようにしたい。その時は政策としての判断となる。

意見
政策として少人数の保育園経営を継続できないか。マンモス化にするという理由が分からないのと、少人数の保育スタイルも一つのプランとしてあってもいいと思う。

町長
そういった考えがあるのも確かである。中央保育所は170人の定員と大規模になる。ただ子どもたちの保育事業をなぜ行うのかと言うと、親が赤ちゃんから育てて、義務教育につなぐ部分で、どのようにその子の育みを支援していけるかを考えなくてはいけない。小規模と大規模でそれぞれ良いところがあるが、どちらが正しいとは言えないので難しい部分ではある。

意見
平成17年度に策定された5年計画の内容を知ったのは、前回の話し合いの時だったので、今から5年の計画にしてほしいと思う。これから入所する人は1年で廃園になるということであれば先に言っておくべき。

町長
平成17年度の時点で説明するべきだった。大変申し訳なくお詫び申し上げる。
しかし、中央保育所の建設時に併せて他の課題も解決しなくてはいけないと考えている。また、南小学校の建設の際は「経過措置」があった。南小学校は新生という地域で、新生の子は当時芽室小学校に通っていた。そこで経過措置として、今芽小に通っている子は卒業まで通えるようにした。

意見
市街地の2つの保育所を民間に移行した理由は何か。

町長
保育所だけでなく、特老も民間に移行する。
理由は、公でやるより民間の方がフレキシブルに動ける部分があり、サービスアップになる場合もあるのと、行財政が厳しく、民間でできることは民間でという流れもある。民間の持っているノウハウを発揮していただこうと思っているが、民間移行したから町は関係ないというわけではない

意見
民間でできることであれば、行政でもできるのではないか。財政面で手放している印象もある。努力すれば町でもできると思うし、民間の欠点もあると思う。

町長
確かに民間も行政も同じことを行えるかもしれないが、行政ならではの課題もある。民間にお願いしたからといってすべてを手放したわけではない。民間には言いにくいけど、行政になら言える部分もあると思うので、お互いの良さを継続していきたい。何かあれば町に言っていただいても結構である。また、民間は公募して決定するので審査は厳しく行っている。

意見
札幌の老人ホームが破たんしたというニュースもあり、審査が厳しくても穴がある可能性もあるのでは。

町長
さまざまな調査をして厳しく選考している。芽室町についてどう考えているかなども面談して審査している。ただ、いつ何が起きるか分からない時代なので、そうならないように私たちも全力を尽くしている。

意見
行政も夕張のように破たんするケースもある。行政が厳しければ町民も協力していかなくてはいけない。南保育園の問題も町のためであれば反対ということにはならないけど、親の心情としては残してほしいと思う。ここには特徴があり、先生と密に接することができる環境や立地条件も良い。今も卒園児が遊びに来るが、大人になって戻ってくる保育園がないのは寂しいし、卒園しても先生は頼りになる存在だと思う。てつなん保育所や中央保育所になぜ通わせなかったというと、多くの友だち同士で育ち合うというメリットもあるが、先生と密に接することができる環境を求めて来たのを知ってもらいたい。

町長
私も全くそのとおりであると考える。しかし、どこかで時代は変わり、制度を変えていかなくてはならない時期もある。

意見
それも分かるが、今までのやり方では納得がいかない。

町長
もっと募集なども積極的にするべきだったという課題もあるが、無認可のためあまりPRできなかった。大規模な場所であっても、親同士、先生との関わりを密接にすることは今まで以上に考えていかなければならないと考えている。全体では大規模だが、クラスという小単位でのあり方も考えていきたい。

意見
南保育園は、地図に載っていても看板もない。放っておいてつぶれるのを待っていたのかなという印象もある。他の保育所は経営母体が同じで定数も多く、選択肢がない印象である。中央保育所がオープンの時に移動できるのであれば募集停止はしないでほしい。170人定員だけど、働いている人が優先になったりすると心配である。10人は少ないと思うけど、小規模な保育園を親としては残していきたい。集団になじめない子がここに来ていい表情になったケースもある。

町長
10人以下になるのを待っていたのではなく、無認可で経営は厳しかった。ただ、広報誌などでは認可無認可に関わらず公平に取り扱ってきており、市街地には3つの保育所があるという認識である。無認可の取り扱いの難しさがあったのは確かである。
同じ経営母体ということでの懸念は分かるが、徹底して情報交換している。中央保育所が定員オーバーになったら困るというお話だが、町としては、働いていないから後回しということにはしない。
170人の定数も人口推計で行い、あらゆる予見をとらえて推計して170人とした。また、余裕をもった施設を作るので面積的には、213人くらいの建物にしたいと考えている。今後も町は待機児ゼロをしていきたいので、保育所に入れられないということはないようにしたい。その政策を念頭においている。

意見
町としての少子化に対する対策は?

町長
少子化対策は、芽室町はかなり行っているつもりである。例えば、義務教育の段階では医療費の手厚い補助などを行っているが、子どもを産みやすく育てやすいというのは幅が広い。そこで、子育て支援課を新たに設置して横の課のつながりを促進し、課題を解決していこうと考えている。子育ての木委員会も作っている。

意見
娘が南保育園のお祭りの手伝いに来て、ここが気に入り、子どもが産まれたらここに入れるんだと言っていたが、なくなる話をしたらすごくガッカリしていた。アットホームな環境で、中高生にとっても貴重な体験で本当にいい保育園である。そういう保育園の現状も町長に覚えておいていただきたい。

町長
確かに中高生が参加することなどは、小規模の方が参加意識の高さは生まれると思う。

意見
無認可保育園を町が運営していることを他の町村の人に自慢していた。しかも4番目の子どもから無料。そこに、子育てしやすいまちというのを実感していたので、芽室町の特徴として続けてほしいと思う。

町長
無認可でないと入れない時代だったが、今後は無認可でなくても入れる時代になるので、子どもたちの集団生活、育みを考えたときには難しい判断となる。ただ、いただいた意見は否定はしたくない。全体像を見て育った子(小規模)と一部しか見えない子(大規模)の将来的なイメージの違いもあるし、集団生活に馴染めない子への支援も重要と考えている。

意見
来年度の募集はどう考えているか

町長
来年度から募集は停止したいと考えていた。でも、ここで皆さんからいただいた意見もあるので検討したい。
仮に来年募集するとしたら、来年入った子どもは何歳で入るかにもよるが、来年入った子どもが平成22年3月の閉園との関係をどう考えるかだと思う。年長児だけ募集ということであれば納得はできる。

意見
中央保育所に移動できるのであれば、良いのではないか。現在年少の子は、年長の時に認可に入れるということか。

町長
入れる。来年度までは南保育園はここにあるので、今のニーズは把握したい。懸念しているのは、今年3,4、5歳児を募集すると、3歳児はここに1年しかいれない。

意見
3歳の子が1年しかいれないというのが、なぜ心配か。

町長
子どもにとって環境を変えるのが、成長段階で本当にいいことなのかなと考えている。

意見
その選択権は親にあるので町は受け入れてもいいのではないか。
子どもの1年はすごく長いと思うので、3,4歳での変化はそんなに影響ないと思う。私の子どもはここを卒業して南小に行って対応している。変化は親が納得すれば問題ないと考えている。待機児ゼロを目指すなら募集をしないのはおかしい。平成22年3月に廃園になることを説明して、納得すればいいのではないか。

町長
実体験は理解できるし、子育ての方法は何が正解か断言は難しい。でも、私の経験から言うと3歳以降の子に変化を与えたときにどういう影響があるかは考えなくてはいけないと思う。一般的には3歳過ぎると環境の変化は何らかの影響があると考えている。3歳の子が、家庭から離れる保育所に入り、そして1年後にまた保育所が変わるという2度の環境変化を懸念している。

意見
それは親が判断することである。募集まで2か月しかない。

町長
細かな意見を聞かせていただきたい。3歳児も平成22年3月廃園と、その後てつなん保育所か中央保育所に行けるということを説明すれば募集しても問題ないというお考えか。

意見
その通りである。てつなん保育所と中央保育所の大きなところに行くことになるので、ある意味慣らし保育的な考え方もあるのではと思う。

町長
こうして話し合いをして決めていきたいと考えていたが、これだけ募集の意見が強いということであれば考えさせてほしい。今の入所者以外に募集を希望している話を聞いている人は?

意見
私は、来年の春から年中として入れようと思っていたが、来月からお世話になることとして、卒園はできないけど入園した。友人にも話したらその方も考えると言っていた。

町長
入所者以外のに生の声もあるとのことであるし、前向きに実現の可能性を考えたい。募集後のシミュレーションも見極めなくてはいけないので、後日結論を回答したい。

意見
平成22年3月廃園を前提に募集か。

町長
それを変えることは難しい。

意見
平成22年3月廃園は変わらないということであれば、遅くても平成19年の入園者には説明しておかなければならなかったと思う。今後は町民の方を向いてもらいたい。廃園イコール募集停止など決め付けずにやってほしい。

町長
まったくご指摘のとおり。説明の遅さは申し訳なくお詫び申し上げる。 
最終的な結論は、皆さんの声を聞いて判断したいと考えていたが、町の方針がないと話し合いができないので募集停止という方針を持っていた。

意見
中央保育所の耐用年数は?人口推計は何年先か?

町長
鉄筋コンクリート(RC)で40年の耐用年数。
人口推計は10年先まで見込んでいる。10年後には人口は減ると考えている。

意見
10年後の人口推計で耐用年数がそれ以上長いのを作るのはどうなのか。芽室町の保育の行政をどうするのか?すべてを大きく集約してやっていくのかなということが気になっている。民間1社に任せているのはいいと思うけど、1社より2社のほうが競争するし、倒れたときにも安心である。住民の安心という面では2社のほうが良いのではないか。

町長
耐用年数の問題は、建設するのは民間だが、行政の補助金も使う。その時に耐震基準など建築基準が厳しいという現状もある。
現在、てつなん保育所と中央保育所が同じ法人である。競争原理の必要性もわかるが、あらゆる心配を払拭するためにも、保育事業は行政の事業なので、行政として責任を持って行っている。

意見
民間委託は10年契約のようだが5年でもいいと思う。

町長
毎年行政は評価をしている。対応できなければ契約は破棄する。子どもを育てていく時に、経営上の工夫や改善点を模索するとなると2,3年は長い時間ではなく、5年ではそれらを反映していくのが難しい面もある。

意見
民間の保育所のことでも、気づいた点は言ってもいいのか。

町長
業者でも行政にでも、言いやすい方に遠慮せずに言ってほしい。保育行政を担うのは町である。
来年度の募集の関係は、早急に結論を出して結果を入所者個々に通知したい。

 

21:08終了