バランスシートでみる「まちの台所」

 芽室町では今回初めて「バランスシート」を作りました。
 このバランスシートは、平成11年度末の芽室町の財政や資産の状態を表示した会計報告書です。
 バランスシートは、一般的に企業が所有する資産と負っている負債を対比させ、企業の正味財産を表示するものです。この考え方を町の決算に初めて当てはめてみました。
 今回作成した芽室町のバランスシートは、一般会計が中心であり、上下水道や町立病院、新嵐山スカイパークなどの特別会計・事業会計に関する資産や負債は含まれていません。

P01-P06
44KB

 

 増えたか?減ったか?貯金と借金

 平成9年度末の残高は貯金のほうが31億円(一般会計)で、借金のほうが全会計あわせて217億円(一般会計で103億円)でした。
 平成9年度末に31億円あった一般会計の貯金は2年後の平成11年度末に24億6,000万円まで減りました。
 一方、借金(起債)の方の残高は、ほぼ横ばいで推移しています。平成9年度末にあった借金の残高は全会計で217億円(一般会計では103億円)でしたが、平成11年度末の残高は全会計で214億円(一般会計で101億円)で町全体の借入金残高は3億円ほど減りました。

P07-P08
24KB

 

 まちの1番大きな収入のしくみ〜地方交付税の現状とこれから

 平成11年度の収入約164億円のうち地方交付税は約56億円で、全体のほぼ1/3を占めていることになります。芽室町の決算額をみると、最近10年くらいは120億円から140億円くらいで推移しています。このうち、地方交付税は50億円から55億円くらいで、割合にすると約40%程度でした。
 交付税を簡単に言い表すと、市町村などが標準的な仕事をする際に、必要となる経費に比べ税収入などが不足する場合に埋められる収入といえます。
 芽室町の交付税は2年連続で減り続けています。平成12年度の交付税を7月に算定したところ、前年度に比べて3億円以上減ることになりました。全体の額でいうと、平成11年度に約52億円5,000万円あった交付税が平成12年度は約49億3,000万円となりました。芽室町の交付税が減ったのは、芽室町の仕事が少なくなったからではなく、交付税の「算定方法」が従来とだんだん変わってきたことを表しています。

P09-P12
31KB
 

 

 続・食糧費と交際費
 
 平成11年度に町が支払った食糧費は全部合わせて(一般会計・特別会計・事業会計)321万3,071円でした。
 食糧費はここ数年200万円前後で推移していましたが、平成11年度は4年ぶりに300万円を越えることとなりました。これは平成11年度に開町百年記念事業があったことが影響しています。開町百年記念事業や各種記念事業の際の弁当代や飲物代、実行委員会会議での缶ジュース代等に116万円かかっています。
 また、平成11年度の町長交際費の支出額は、303万2,598円(一般会計決算額)でした。
 町長交際費は、町長等の特別職や町職員が町を代表して各種会合等に出席する場合の負担金等です。
 このほか、町で支出している交際費としては、議長交際費(49万1,227円)と病院長交際費(192万4,075円)があります。


P13-P14
20KB

 

 まちの歳入・歳出に占める基幹産業”農業”の位置
 
 平成元年からの農林産業費ですが、年度によって総計が大きく変動しています。これは、芽室農協の施設整備等を含む補助事業の規模により、国・道支出金(補助金)の額も大きく変わることがその要因です。
 補助金等を除く一般財源で見ると、ほぼ6〜7億円、人件費を除くと5〜6億円と大きな変動はなく推移しています。

P15-P18
34KB

 

 数字が物語る”新嵐山スカイパーク”
 
 新嵐山スカイパークは、町の一般会計とは別に特別会計で経理をしています。一般会計からの繰入金があるということは、独立採算では経営していけないことを意味します。しかし、施設の必要性等を判断し、本来利益の中から支払うべき借金の元利償還金等を一定のルールにもとづいて一般会計で支払っている状況です。また、その年の収支が赤字となる時にも一般会計から補てんしています。
P19-P20
27KB

 

 なるほど公園整備

 現在、芽室町には42の公園がありますが、これらを維持管理するのにどのくらいのお金がかかっているのでしょうか?
 平成11年度決算では3,603万円で、元年度の2,303万円と比べると1,300万円(36%)増えています。これは、公園の数が13か所増えたことと、樹木や芝等の補修や管理、遊具等の修繕にお金がかかったことによるものです。今後は芽室南公園の完成に伴い、ますます維持管理経費が増大していくこととなります。

P21-P22
24KB

 

 増加する家賃免除・減免、低下する納入率

 平成11年度に芽室町が管理している824戸の公営住宅(うち道営住宅8戸)に要した経費は1億3,591万円です。
 平成元年度からの家賃収入の推移を見ると、平成7年度の1億2,555万円をピークに減少しています。平成9年度から平成10年度に大きく減少したのは公営住宅の家賃制度が、入居者の収入に応じた家賃設定に変更されたことによります。結果として平成11年度では8,957万円まで減少しています。
 納入率の推移では、平成2年度の98.03パーセントを最高に平成7年度以降連続して低下が続き、平成11年度では94.58パーセントになっています。平成10年度からの家賃設定の変更により入居者の収入に応じた家賃設定になったにもかかわらず、納入率は低下し続けているという実態がみえます。

P23-P24
25KB

 

 住宅団地開発にはお金がかかります!

 2か所の土地区画整理事業により、今では1,000人を超える町民が住んでいる「南が丘」。ここでは、平成8年から分譲された「南が丘第2土地区画整理事業」についてお知らせします。
 南が丘第2土地区画整理事業は、主に約4億6,000万円の保留地処分金(地権者が提供した土地を売ったお金)によって事業を実施しました。道路、公園が生み出され約3億2,000万円を投じ団地内に2,282mの道路や42基の照明灯が整備され、各区画の境界も確定されました。しかし家を建てれば、水道も下水道もつながなくてはなりません。この水道と下水道にかかった分は区画整理事業ではなく、町の上水道事業会計と公共下水道特別会計で行いました。

P25-P26
26KB

 

 めむろの水は甘い?苦い?

 皆さんが毎日使う水を将来にわたって安定的に供給するために、多くの経費が投じられています。
 平成11年度の上水道事業会計は、経常収支で4,159万円の黒字となりました。芽室町は町の面積が大きいことから工事費が割高となり、結果として水道料金が高くなってしまいます。そこでこの是正措置(高料金対策)として、国の基準で認められている一般会計からの繰入金が8,224万円あります。歳出面では借金の返済(利子)が1億4,538万円、減価償却費が1億2,536万円が主なものとしてあります。
 上水道事業は、料金収入等の独自収入で会計を、まかなう独立採算を原則としていますが、町の一般会計は「高料金対策」として毎年多額のお金を水道会計に負担しています。経常収支の推移は一般会計からの負担を含んでいますので、水道会計の経営が厳しいことをご理解願います。

P27-P28
32KB

 

 どうなってゆく?下水道!
 
 普段は地下にもぐって控えめですが、ライフラインの整備には多くの費用がかかっていることをわかってください。
 借金残高の推移を見ると、下水道会計では平成元年度末には約44億円あったのが平成11年度末には約55億8,000万円にまで増加していることがわかります。また、集落排水会計は、平成6年度に会計を設置して以来、平成11年度末では約4億円の借金があります。
 下水道(市街地)の水洗化1戸あたりの管理経費は平成11年度約15万4,000円で、1戸あたりからの収入は平均で約3万3,000円と大きな開きがあります。
 また、農業集落排水処理施設(上美生市街地)と個別排水処理施設(農村地域)の水洗化1戸あたりの管理経費は約10万4,000円、1戸あたりからの収入は約2万8,000円となっていてこちらも大きな開きがあります。
 このような経費と収入の差については、一般会計からの繰出し(税金による補てん)により対処していて、平成11年度は下水道会計に約4億5,000万円、集落排水会計には約4,000万円を負担しています。

P29-P30
25KB

 

 就学援助 あ・れ・こ・れ

 平成11年度決算では、3,603万円の援助費に対し、国からの補助金はわずか522万円、14.5%であり、残り3,081万円は町の一般財源で負担しています。
 就学援助費が増加傾向にあるなか、国からの補助金は減少し続けています。このことから、一般財源による負担が最近10年間で1,648万円から3,081万円と2倍近くにまで達しています。
 補助金と一般財源の割合ですが、これは「国の負担」と「町の負担」の割合であり、平成11年度は、就学援助費の85.5%が町の負担により措置されています。

P31-P32
22KB

 

 保育所にかかるお金 いま むかし…

 平成11年度の認可保育所にかかった経費は2億2,390万円(臨時的な支出を除き、人件費を含んだ場合)で、毎年増える傾向にあるといえます。これを幼児数で割り返すと1人当たり約113万円かかったことになります。これらの経費は保育料(保護者負担金/年間1人当たり約23万7千円)、国や道からの負担金、そして町税などの一般財源によりまかなわれています。
 本来、町の一般財源は国や道の負担金よりも少なくなるのが普通です。
 しかし、平成11年度では国や道の負担金の3倍以上のお金を町が出していることになります。20年前は保育所にかかる経費の約60%を保育料と国や道からの負担金で賄っていましたが、平成11年度はこれら保育料と国や道からの負担金を合わせても40%に満たない状況になっています。これらの収入が落ち込んだ分を町の一般財源から持ち出していることになります。

P33-P36
44KB

 

 介護保険と特別養護老人ホーム

 平成12年4月から介護保険制度が始まりました。介護保険は主に高齢者の介護にかかる費用(本人負担分を除く)を40歳以上の方の保険料と、残りを国・道・町で負担するしくみになっています。これにより、芽室町にも介護保険特別会計ができました。
 町が負担する部分は、保険給付では全体の12.5%にあたる9,537万円です。この他に、人件費などの事務費、介護認定審査会などの経費2,711万円があります。これらを合わせた1億2,248万円を町(一般会計)が負担していることになります。
 介護保険制度が始まったことにより、新たにかかってくる経費、かからなくなる経費があります。特養運営費の収入内訳も大きく変わりました。従来の主な収入であった「措置費市町村負担金」はなくなり、平成12年予算では「介護サービス収入」が収入の中心となっています。

P37-P38
19KB

 

 国保税率が下がった理由

 医療費伸び率の減少などにより、平成11年度の国民健康保険税(国保)特別会計は8,900万円の黒字決算となりました。国保会計はこれで3年連続で黒字となり、この黒字の一部を充当し、平成12年度の保険税額を軽減することになりました。
 国保会計は一般会計とは別に分けられた特別会計ですが、主な支出としては、保険給付費(医療費などの支払い)、老人保険拠出金(高齢者医療のために支出するお金)、介護納付金(介護保険のために支出するお金)、事務費などがあります。一方、主な収入としては、国保税、国(道)支出金、一般会計からの繰入金(町税などの一般財源)などで構成されています。

P39-P40
22KB

 

 「芽室町立」芽室病院

 1年で約2億円の赤字を出したときもありましたが、今は黒字経営です。町もいろいろな形で支援しています。
 病院会計としては平成4年度に約1億9,000万円という経常損失を出したものの、平成6年度には黒字に転換、以後、6年連続の黒字経営となっています。平成5年度には約6億円にまで膨らんだ累積欠損金も、平成11年度には約4,000万円まで縮小しました。
 町立病院にかかるお金は、「芽室町立芽室病院事業会計」として別に経理されています。町立病院は独立採算を原則に経営されていますが、町の一般会計から病院会計に平成11年度で約3億3,000万円を負担しています。これは一定のルール等により支援を行っているためで、これらは「負担金、補助金」と「出資金」の2つに区分されています。「負担金、補助金」は2億8,839万円、「出資金」では3,839万円を支出しています。

P41-P42
31KB

 

 団体への補助…まちのお金の行方は…

 町は地域や産業振興のためなど各分野で活動している各種団体に対し、その活動費や運営費の一部に補助金を支出しています。平成11年度には、62団体に総額1億8,611万円の補助金を支出しました。
 これらのなかで、補助金額が1,000万円を超える団体は、農業振興センター4,054万円、芽室町商工会2,889万円、アットホームめむろ運営委員会2,326万円、芽室町社会福祉協議会2,142万円、芽室町観光協会1,335万円の5団体で、全体の約7割を占めています。

P43-P44
20KB

 

 多い?少ない?イベントへの補助

 芽室町では、元旦0時めむろ発裸みこしを皮切りに、1年を通して様々なイベントが行われています。これらのイベントは実行委員会や各種団体が主催していますが、町はどれくらい補助をしているか見てみましょう。
P45-P46
17KB

 

 小中学校の維持管理費

 現在、芽室町には小学校5校(芽小・西小・南小・祥栄・上美生)中学校3校(芽中・西中・上美生)の計8校があります。これら小中学校の維持管理に毎年どれくらいお金がかかっているか見てみましょう。
 なお、教職員の給料等の人件費は、国や道が負担しています。
 小学校の維持管理にかかったお金は約1億8,000万円(平成11年度決算)でした。11年度の児童数は1,191人(11年5月現在)でしたから、児童1人当たり15万1,000円かかったことになります。
 中学校の維持管理にかかったお金は約1億2,000万円(平成11年度決算)でした。11年度の生徒数は715人(11年5月現在)でしたから、生徒1人当たり16万8,000円かかったことになります。

P47-P48
25KB

 

 公共施設の維持管理費と使用料

 芽室町には、中央公民館、町営プール、図書館、めむろ駅前プラザなど色々な公共施設があります。
 平成11年度のこれらの施設の維持管理費を合わせると3億円近くかかったことになります。この10年間で色々な施設ができましたが、これらにかかる維持管理費を合計すると倍近くかかるようになりました。新しく施設ができると色々と便利になりますが、その分だけ維持管理費が増えていくことになります。
 各施設の使用料で比べると、1番収入が多いのは町営プールで1年間で633万円でした。「めむろーど」の中にある駅前プラザの使用料は176万円、総合体育館は158万円、健康プラザは50万円でした。維持管理費に占める使用料収入の割合は・町営プールで9.2%、健康プラザで3.6%、総合体育館で3.4%、駅前プラザで5.2%となっています。残りの部分の維持管理費は、すべて町税などの一般財源によりまかなわれることになります。

P49-P50
23KB

 

 どうなる?これからの財政…

 毎年決まってかかる経費のことを「経常経費といいますが、この経費は依然として増え続けています。なぜ増え続けるかというと、人件費や公債費(借金の返済に充てるお金)などの固定経費はある年から急に支払いをやめることができないからです。建物を建設したり、道路や公園を整備することによってかかる維持管理費もまた同じです。その他にも各種団体やイベントに対する補助・助成についても固定化しやすい傾向があります。今後、このような固定経費を少しでも節減していくことが課題となってきます。
P51-P52
24KB

 

 素朴な疑問・ちょっと知りたい”あのお金”

 様々な疑問に、一問一答形式でお答えしています。
P53-P56
27KB