◎ 日程第21 会議案第23号在日米軍の矢臼別演習場移転に関する意見書提出の件
○議長(平野勝一) 日程第21 会議案第23号在日米軍の矢臼別演習場移転に関する意見書提出の件を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
梅津伸子議員。
○11番(梅津伸子) 会議案第23号在日米軍の矢臼別演習場移転に関する意見書提出について、その趣旨をご説明させていただきます。
日本政府が外交と防衛審議会レベルで、在日米軍基地の編成について協議が進められています。その正式発表は公表されていません。しかし、アメリカ本土の陸軍第一軍団司令部を座間に移す、あるいは厚木の空母艦載本部隊を岩国に移すなどの計画がアメリカ側から示された、こう報道されています。
また、道東の矢臼別基地に在沖海兵隊の一部が移転される計画が既に明らかとなっています。このことについて、広範な道民の間に大きな不安を呼び起こしています。
総じてアメリカ軍の再編計画は、冷戦後にあわせたアメリカ軍の再配置削減とされていますけれども、実態は日本の戦争の後方兵たん基地にとどまらず、アジア太平洋に出撃し、指揮する拠点にするというものが、各種アメリカ側の高官の発言から明らかとなっています。政府においては、日本を戦争拠点にする軍事計画を拒否するとともに、平和憲法を大切にする国づくりを進めるよう求めたいと思います。
そして、この北海道は何といっても豊かな自然、環境、そして農業が何よりも全国に誇れる財産です。そこにアメリカ軍の基地が拠点としてつくられる、こういったことは道民感情としても、あるいは私ども北海道に住む一員として認めがたいものがあります。そういう立場から意見書を提出することを求め、趣旨説明とさせていただきます。
○議長(平野勝一) これから質疑を行います。
質疑はありませんか。
阿部昌利議員。
○14番(阿部昌利) 14番、阿部です。
今の意見書の関係でございますけれども、確かに今、提案者趣旨説明のとおり北海道に来なければいいということについては、それは私も同じ考えでございますけれども、けさの道新には白紙になったというようなことが載っていたということを今耳打ちされましたけれども、東西冷戦後、こういうことがない方がいいということはみんなも承知の上ですけれども、提案者にお伺いしますけれども、白紙になったといいますが、とりあえずは過ぎていっているんでしょうけれども、北海道でなければどこがいいんだということを考えての発言かどうか。これはやはり人間、前にも私お話ししたことがありますけれども、人間というのは愚かな動物でございまして、絶えず戦争といいますか、イデオロギーがある程度おさまれば宗教的な問題とか、いろいろなことでこういうことが繰り返される愚かな動物ということでございまして、だれかがそのことをきちっと取り仕切るといいますか、押さえることの必要性は、愚かといいながらも必要と思いますけれども、北海道でだめならどこがいいのか、そういうことも含めて考えての提案か、お聞かせいただきたいと思います。
○議長(平野勝一) 梅津伸子議員。
○11番(梅津伸子) お答えいたします。
私ごとというか、そういうことになりますけれども、かつて帯広空港の後ですね、自衛隊が使うようになりました。そのときに大変大きな十勝レベルでの運動が起こりました。私は当時の地区労の皆さんや党派を超えた各議員の皆さんと一緒に運動の中に身を置いたことがあります。その中に、自衛隊の飛行場になると。十勝飛行場ということで、今なっているわけですけれども、要らないと、市民のために使うようにという求める署名が4万 5,000と集まる運動が展開されました。そのときに今、阿部議員と同じように質問、問いかけをされる方もいらっしゃいました。どこに持っていけばいいんだと、しかし、その地域に住んでいる人たちが要らないと、あったら困るんだというものが、ほかにどこに行けばいいかということを言うことは、やはり人間としてできません。そういったことを今、経験したことを思い出しました。
今、沖縄は大変な苦労をしてきました。それは戦後、その後1972年に日本に返還された後も、基地があるためにさまざまな苦労をなめてきました。そういう点では沖縄の問題は沖縄だけの問題ではなくて、アメリカが沖縄基地に求めてきたものという意味では日本全体の問題でもありました。この沖縄がなければベトナム戦争も、そしてイラク戦争もできませんでした。これは沖縄の県民が望んだことでは決してありません。やはりアメリカが世界戦略の中でそれを求めてきたんだと思います。
そういう点では、確かに今、普天間基地を中心にアメリカ自身も、こんなところに基地を置いておいたら危ないと、いつ事故が起きて使えなくなったら困るんだと、そういうことで移転という問題も動き出してきているわけですが、やはり既にフィリピンではアメリカ軍の基地を返上しています。そういったことから、先ほど人間は愚かなものというお話がありましたけれども、ただ、間違いなく20世紀太平洋戦争、第一次、第二次世界大戦、ベトナム戦争、さまざまな大きな戦争を経験して、戦争ほど愚かなものはないというのは、世界の共通した認識として大きく育ってきている、強くなってきているというふうに私は考えます。
そういう視点から考えるのであれば、やはりここにも意見書の案としても提起いたしましたけれども、憲法9条を世界に広げて話し合いで、北朝鮮をめぐってはそういうことで6カ国協議を中心に粘り強く話し合いが進められていますけれども、そういった方向で問題を解決していくと、そのために話し合いを、外交を続けていくと、そういった方向をつくっていくことが、基地の移転云々というよりは時代の流れに合っているのではないかというふうに思います。
この問題では痛み分けということがよく言われますけれども、大変な苦労をされてきた沖縄県民だからだと思うんですが、沖縄タイムスの世論調査でも、やはり出ていってほしいと、とにかくどこへと言わない、出ていってほしいということの世論が大変大きくなっていると、それから宜野湾市のヘリコプターが落ちた普天間の宜野湾市長ですけれども、東京の日本外国特派員協会で講演していますけれども、この中でも、やはり痛み分けというのではなくて、基地をとにかくなくす方向が一番いいのだという方向に県民の世論が動きつつあるということを、講演の中でお話をされています。そういった状況があるのではないかと思います。少し長くなりました。
○議長(平野勝一) 阿部議員、よろしいですか。
ほかにありませんか。
(発言する者なし)
○議長(平野勝一) ないものと認め、質疑を終わります。
これから討論を行います。
討論はありませんか。 柴田正博議員。
○5番(柴田正博) 5番、柴田。
反対の立場で討論させていただきます。
今、梅津議員からご説明があったとおり、沖縄問題を解決してからこういう問題は提出すべきと私は考えます。
以上です。
○議長(平野勝一) ほかにありませんか。
廣瀬俊幸議員。
○12番(廣瀬俊幸) 12番、廣瀬俊幸です。
賛同者としての本案件に対する賛成討論を行いたいと、そのように思います。
この米軍基地が必要悪ということも含めて、本当に必要なものなのか。今、質疑の中で梅津議員のフィリピンの米軍基地をなくしたということもありました。それから、さきの国連演説、イラクから軍隊を撤退させた国々が非難ごうごうとなって国際的批判を浴びているのかというと、決してそうではありません。小泉首相の常任理事国入りしたいという討論より、一番イラクからの撤退に対する国の国連演説が拍手喝采を浴びたと、これが今、国際世論なんですね。ですから、米軍基地、これは沖縄であろうが、日本の国内どこであろうが、やはり本国に帰っていただくと、そういう立場に私は立つものです。そして、その道こそが多くの今の世界の世論が求めている、そういう方向であるということを確信して賛成討論といたします。
○議長(平野勝一) 反対討論ありませんか。
広瀬重雄議員。
○4番(広瀬重雄) 4番、広瀬重雄です。
私は反対の立場から討論させていただきます。
意見書の題目が在日米軍の矢臼別演習場移転に関する意見書ということでありますが、内容的には提案者が説明のとおり、戦争について、また米軍の基地についてという内容の陳情であります。この部分については今、国の方でも議論されておりますし、国だけじゃなくて、当然日米安保条約のもとアメリカとも協議し、また最近は6カ国協議ということで、世界といいますか、極東の平和と安全についてどうしていくべきかということでほかの近隣諸国とも議論しているところでありますが、この陳情の内容にあります最後の部分、日本を戦争拠点にする軍事計画を拒否するとともにという文章もあります。これは一方的にアメリカが日本を軍事拠点にするというふうにもとれるかなというふうに思うんですが、この部分については、今後日本も主権国家として、日本人の日本の国の平和と安全をどうしていこうか、防衛をどうしていこうかという議論は当然国でもしていかなければいけませんし、我々国民1人1人もすべて、アメリカ合衆国のかさをかぶってということではなくて、我々として、国民として、どうしていこうかという議論は今後されていくべきものだというふうに思います。その中で基地をどうしていこうかという議論も当然されていくべきというふうに思います。今の時点で、こういう北海道の矢臼別にそういう基地は反対ですよという意見書を出すべきものでないということで、私は反対とさせていただきます。
○議長(平野勝一) 賛成討論はありませんか。
(発言する者なし)
○議長(平野勝一) ほかにありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(平野勝一) ないものと認め、討論を終わります。
これから、会議案第23号について採決します。
本案は原案のとおり決定することに賛成議員の起立を求めます。
(賛成者起立)
○議長(平野勝一) 起立少数と認めます。
したがって、本案は否決されました。