◎ 日程第16 会議案第17号劣化ウラン兵器の使用禁止を求める意見書提出の件
○議長(平野勝一) 日程第16 会議案第17号劣化ウラン兵器の使用禁止を求める意見書提出の件を議題といたします。
意見書の朗読は省略し、直ちに提案理由の説明を求めます。
廣瀬俊幸議員。
○12番(廣瀬俊幸) 会議案第17号について説明をさせていただきます。
劣化ウラン兵器の使用による被害の甚大さ、非人道性は広く今国際世論になっております。劣化ウランは核兵器や核燃料を生産する過程で出る物質で、99.8%がウランと言われており、これを再利用したものが劣化ウラン兵器であります。この特性から破壊力にすぐれているとともに、同時に、ここから発生する放射能汚染は何十億年にもわたって消えないと言われております。1991年の湾岸戦争後、イラクでは奇形児の出生や小児がんが増加の一途をたどっていると、このように指摘をされております。現在の人命はおろか罪の全くない未来の人命や人権をも犠牲にする劣化ウラン兵器の使用は禁止すべき、この立場からの意見書であることを述べ、提案理由の説明とさせていただきます。
○議長(平野勝一) これから質疑を行います。
質疑はありませんか。
広瀬重雄議員。
○4番(広瀬重雄) 4番、広瀬重雄です。
ただいま提案説明をいただいたんですが、意見書の願意は十分理解できます。しかしながら、何点かお聞きしたい部分、また確認したい部分があるので、質問させていただきます。
まず、イラク戦争ではという文で始まるんですが、私個人的にこの部分については大変認識が薄くて、確認もさせていただきたいというふうに思うんですが、湾岸戦争にこの劣化ウラン弾が使われたのではないかという報道もなされていますし、恐らくそうであったのではないかなというふうに個人的には思うんですが、このイラク戦争で本当にウラン弾が使われたのかどうか。私個人的に十分認識していない部分は大変申しわけないんですが、米軍が使ったというふうに公表しているのか、また日本の政府はそこら辺をどういう見解を持っていらっしゃるのか。また、提出者の見解についても、この使用した、しない、明らかにこれは使用されたということで意見書がなっているんですが、その部分を確認させていただきたいのが1点。
もう一つ、具体的な要望内容でありますが、1点目の劣化ウラン兵器の保有、使用は行わないこととなっておりますが、これは日本の政府に向けて劣化ウラン弾を保有、使用は行わないことというふうに考えられているのか、他国に向けてなのか、その部分をお聞きしたいのが1番については1点。
2番については、既に保有している国について廃棄を促すこととなっておりますが、いろいろな新聞報道、またニュース、テレビ等で、これは外交上でも恐らく日本の政府はいろいろなチャンネルで働きかけているのではないかなというふうに私個人的にはそんな感じを持っているんですが、この部分についてお伺いもいたしたいと思います。
3点目については、「イラク戦争で使用された劣化ウラン兵器の影響について調査し」とありますが、これは日本の政府がイラクに行って調査してくれという、そういう意見書の内容かどうか。
以上、長くなりましたが、大枠の部分と具体的な項目3点について答弁をお願いしたいと思います。
○議長(平野勝一) 廣瀬俊幸議員。
○12番(廣瀬俊幸) 少し広範で、落ちる点があるかと思いますが、その点があれば、後でまた改めてご質疑をください。
それで、湾岸戦争では使ったということだけれども、イラク戦争で使ったのか否かと。何によって証明されるのかということですが、劣化ウラン弾は、意見書の中にも、それから一般的にも言われているように、性質として非常に比重が重いと。劣化ウラン弾なんかについては。そういう特性があります。ですから、精度でありますとか、命中率ですね、そういったものが非常に高まると。威力も非常に大きいというようなことで、劣化ウラン弾が貫通をしたいろいろな建物やそれから戦車、これらの痕跡で劣化ウラン弾によるものか否かというのは、一定の知識さえあれば優にそのことは確認ができると。そのように認識をしていて、民間のフリーのジャーナリスト、それからその道の専門家、こういった方がイラク戦争後の痕跡、その他を確認をし、これはまさしく劣化ウラン弾だというようなことでありまして、そういうことから私はこの劣化ウラン弾が使用されたということに確信を持っているものであります。
なお、これの使用については、日本などで暮らしておりますと一般に報道規制と申しましょうか、一般の民間の報道機関の自主規制、その他も含めてそういう隘路、それからいま一つは、その使用について国連の小委員会などでの決議も行われておりますので、そうしたものを隠すために、使用した軍隊が優に人目にさらされているようなものについては、湾岸戦争後も今回のイラク戦争も回収をしてあるくと、このようなことも行われていて、そうしたことが日本なんかで暮らしているとぴんと来ないというようなことに事実上なっていると、そのように私は認識をしているものでございます。
それから、2点目、それで今までもこのこのことに一生懸命日本政府はやっているのではないかと、こういうことですが、この質問者も私も心情は同じだと思います。世界で唯一の被爆国、そしてその政府ということで、核の脅威、それからその被害がどのようなものであり、長年その被害に苦しみ続けると。そういう体験をしたのは世界でも日本が一番早いわけでありまして、したがってその研究やこれに対する医療活動なんかも世界一日本は進んでいると。こういうことから、そういう方向で一生懸命その立場を果たしているかというと、残念ながら私の見解では果たしていなくて、劣化ウラン弾を使う、そういう戦闘行為といいますか、戦略、こういったものに残念ながら沿う形で今の日本政府は進んでいるということが私は見受けられると、このような観点からのものであります。
そして、3点目の質問だったかと、このように思いますが、今も2点目のお答えでお話したとおり、調査やそれから真の人道復興支援、核の2次被害に苦しむ子供たち、これをどう救済していくかと。こういうことについてもやはり日本が一番研究が進んでいる。その面での医療技術でも進んでいると。こういうことが歴史的経過の中で好むと好まないざるとにかかわらず言えるわけでありまして、そうした点でも真の人道復興支援、人道支援と、こういう点で日本が果たしていく、果たさなければならない役割は大きいだろうと、こういう趣旨の3点目の項目であるということを申し述べてお答えとさせていただければと、そのように思います。
○議長(平野勝一) 廣瀬俊幸議員。
3番目の調査の件、続けてどうぞ。
○12番(廣瀬俊幸) 言ったつもりだったんですが、舌足らずといいますか、説明不足で失礼をいたしました。
この点については、現在でも長崎大学だったですか、イラクからの医師が来て、これにかかわる研修も受けているというようなこともございます。ですから、現地に専門家が行くことも含めて、それから向こうのイラクの専門家を日本に招くというようなことも含めて、この点についてはいろいろな手法があるかと、このように思います。現地の状況もございますので、この点については、この手法が決定版と、そういうようなことはございませんが、そんなことを十分勘案をしてそのときそのときでいろいろな有効なこの点での手だてがとれるかと、私はそのように認識をしております。
○議長(平野勝一) 広瀬重雄議員。
○4番(広瀬重雄) 4番、広瀬重雄です。
およそ理解できたんですが、聞きたい内容が若干返ってきていないので、再度質問させていただきたいと思いますが、細かい要望内容の1点目の劣化ウラン兵器の保有、使用を行わないこと、これについては、日本の政府に向けて意見を出していきたいというのか、諸外国に向けて働きかけをしていただきたいという要望なのか、この文章では日本政府に保有、使用は行わないことというふうに理解もされるかなと思うですが、恐らく全世界に向けてということではないかなと思うんですが、その部分を確認させていただきたいのが1点と、3番目、今兵器の影響について調査しということで答弁いただいたんですが、今イラクはご承知のとおり、大変危険な状態、きのうも韓国人が拘束されてということで、民間人は全然入ってはいけないような状況で、専門家についてもこの兵器の影響を調査してくるというのは非常に実質的には困難な状況下ではないかなと思います。
そういう中で、今、人道復興支援という答弁もされたんですが、人道復興支援、今は日本の自衛隊が行かれているわけなんですが、そこについてもそれもやぶさかでないというお考えを持っていらっしゃるのか。
以上2点についてお伺いいたします。
○議長(平野勝一) 廣瀬俊幸議員。
○12番(廣瀬俊幸) どこに向けての意見書かと。これは日本の政府関係機関と、こういうことになります。
それで、政府関係機関において、そこそこの権限において世界に向けてこのことを発信進言、それから国連での諸活動、これを行っていくと。このための意見書であることを申し述べたいと、そのように思います。
それで、質問にありましたように、3点目にかかわってですが、広瀬重雄議員おっしゃるとおり、それはもうどこにでもそうした活動が現在可能かということには、私もなっていないと、このように思います。
何が要因なのかということについては避けますが、そうしたことがあるのであれば、そうした活動をできるためには何が必要なのかと、こういう努力も必要ということで、だからといって現在でも、先ほども申し上げましたように、いろいろな支援の形、それから協力の仕方ということはそれぞれ出てくるであろうと、そのように認識をしているものであります。
○議長(平野勝一) よろしいですか。
ほかにありませんか。
(発言する者なし)
○議長(平野勝一) ないものと認め、質疑を終わります。
これから討論を行います。
討論はありませんか。
広瀬重雄議員。
○4番(広瀬重雄) 4番、広瀬重雄です。
さきの質問の中でも若干お話したんですが、私はこの意見書提出に反対の立場から討論させていただきます。
願意については非常によく理解できるわけでありますし、私も、このようなことが2度とあってはいけない、こういう兵器は使用されてはいけないというのは提案者と同じでありますが、先ほど質問させていただいた中で、米軍が劣化ウラン弾を使用されたのではないかという見解を持っていらっしゃる。私は、確定した部分でも、また公表された部分でもない、あってはならないことだというふうに願っているわけでありますが、この断定したと思われる意見書については、願意はわかるんですが、妥当ではないというふうに思います。
また、細かい要望内容についても非常に現在でも日本の国で当然やられている。また、実質要望内容については、実行厳しいという、そういう項目もありますんで、以上をもって反対意見とさせていただきます。
○議長(平野勝一) 賛成討論はありませんか。
梅津伸子議員。
○11番(梅津伸子) 11番、梅津です。
私ども日本に住んでおります。日本の外交が、アメリカにほぼ同化という中で自主外交がなかなか経験がない、積み重ねがないという中で、理解しづらいかなと思うんですけれども、今一つの流れとして国際的には核兵器廃絶の世論が本当に大きくなっています。私は、一つそういうことなんだなということで実感したことがあるんですが、日本のたくさんある女性団体の中で新日本婦人の会という婦人団体があります。個人加盟では日本で一番大きい団体だと思うんですが、その女性団体の活動目的の一つが、核戦争の危険から、婦人団体ですから、女性と子供の幸せを守るというスローガンを掲げております。国内ではなかなか政府あるいはそれに近いところでそういう世論というのはつくられづらいわけですけれども、この団体が国連のNGOの正式団体として昨年認証されております。そういうことを見まして、私は、国際世論がまさしく核兵器をなくそうと、そういう方向に動いているんだな、大きく流れているんだなということを実感いたしました。
日本はだれでも知っているとおり、世界でただ一つの原子爆弾、核兵器が戦争によって落とされた、体験した国です。そういう歴史を持つ国として放射能を大量にまき散らす人類の種の問題に多大な悪影響を及ぼすこの核兵器については、世界一頑張らなければいけない国だと私は考えます。
そういう意味でも、今回のこの劣化ウラン、現実の放射能レベルは決して高くはないということで、さまざまに隠蔽される情報という状況もあります。そういう中できちんとそういう放射能の影響を末代に残さないという意味で、こういった意見書を上げるということは大変今の時期重要ではないかと考え、賛成といたします。
○議長(平野勝一) 反対討論はありませんか。
奈良國司議員。
○10番(奈良國司) 10番、奈良です。
私、単純に考えたことなんでございますが、まず、イラク・サマワに自衛隊を派遣して、今いろいろな給水活動だとか建物の修理だとか病院の修理だとかをやっております。そういうときに、共産党の方々はこぞって反対しているわけなんですが、ただこの場合、3番のイラクにおいて劣化ウランの影響を調査させとか、そこまで行くということは何かしら私なりに個人的には矛盾があるんではないかと思って、反対討論といたします。
○議長(平野勝一) 賛成討論はありませんか。
(発言する者なし)
○議長(平野勝一) ほかにありませんか。
(発言する者なし)
○議長(平野勝一) ないものと認め、討論を終わります。
これから会議案第17号について採決します。
本案は原案のとおり決定することに賛成の議員は起立願います。
(賛成者起立)
○議長(平野勝一) 起立少数と認めます。
したがって、本案は否決されました。